アゴラ読書塾10月~12月 「家」の日本史

アゴラ編集部
エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書)

自民党総裁選挙では「女系天皇」を認めるかどうかが争点になっています。天皇家の正統性が血統にあると思われているからでしょうが、日本の伝統の中では血縁はそれほど重要ではありません。「家」は血縁集団ではなく機能集団だからです。

平安時代に実権をもっていたのは男系男子の天皇ではなく、まったく血縁関係のない藤原氏でした。鎌倉時代に軍団としての「家」が生まれ、それが武士だけでなく農民社会のコアになりました。江戸時代の幕藩体制は、大名家の連合政権でした。

このような構造は明治維新で大きく変わったようにみえますが、明治憲法の天皇と政権の関係は江戸時代とそれほど変わらなかった。明治政府は長州藩の「家」を拡大したもので、近代の総力戦には不向きでした。

戦後は明治民法の「家」制度は廃止されましたが、夫婦同姓を事実上強制する規定が残りました。これをいまだに守ろうとする政治家がいますが、そんな話は時代錯誤です。「家」は企業系列や長期雇用という形で、日本社会に残っています。「家」は人々の心に深く根づき、私たちの行動に影響しているのです。

伝統を守ることは大切ですが、何が伝統かは自明ではありません。明治の制度を伝統と取り違える時代錯誤の「保守主義」を卒業し、伝統の意味を考え直す必要があります。今回のアゴラ読書塾では「家」をキーワードにして最近の実証研究をもとに日本の歴史を見直し、みなさんと一緒に日本社会の深層構造を考えたいと思います。

今回からオンライン受講はZOOMで行ない、受講者がリアルタイムで自由に質問できるようにします。収録した動画をお送りしますので、後から見ることもできます。

講師:池田信夫(アゴラ研究所 所長)

テキスト

など随時指定します(すべて読んでくる必要はありません)。

テーマ(例)

  • イエ社会とは何か
  • 日本は直系家族か
  • 「家」としての武士
  • 江戸時代の「家の平和」
  • 明治の「家」制度

など受講生のみなさんの関心に応じて決めます。

開催日:2021年10月1日から毎週金曜日(全12回)

10月1日・8日・15日・22日・29日
11月5日・12日・19日・26日
12月3日・10日・17日

時間:19:00~20:45(手づくりの軽食つき)。

場所:申し込んだ方に別途ご案内します(Katanaオフィスから変わります)。

定員:10名。オンライン受講は無制限
受講者全員をアゴラサロンに無料でご招待します(受講期間中は無料)。

受講料

    • 3ヶ月12回分:6万6000円(消費税込み)
    • 2021年7月期のアゴラ経済塾(教室受講)から継続する受講者:5万5000円
    • 女性・学生・オンライン:3万3000円(ZOOM受講者も1回は教室で受講できます)
    • アゴラサロンのメンバーは9000円引き

お申し込み方法専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。