マーケティング目線でコロナ禍を本当に終わらせる方法

いまは底だからやっとこの話ができる

さて、日本はもうコロナの新規陽性は底です。


実は世界も同様にほぼ底近くです。

世界の波も日本と同じく非常に規則的に来ており、コロナの感染拡大には

人流の増減もワクチンによる拡大(ADE)もないことが明確です

感染拡大時には「人流を減らさないと感染拡大は止まらない」と言ってた専門家たちはすっかり黙りましたが、同様に感染拡大時に「感染拡大はワクチン接種が原因だ」と言ってた反ワク真理教徒(とにかくワクチンが悪い。ワクチンさえなければ・・の人たちを指します)も同様に大人しくなるのかと思ったら、周回遅れでデータが読めない皆さんがいまだ騒いでいます。
いまのよりどころはシンガポールのようです。なんで北欧とか欧州で成功した人口の多い国を取り上げずに人口が数百万人の小国の例を鬼の首でも取ったように騒ぐのか本当に謎です。だったらニュージーランドはゼロコロナで凄いって言えば良いのに。

ワクチン接種率の高いヨーロッパや北欧ではすでになんの規制もなく、デンマークなどはワクチンパスポートもなく普通の生活に戻り、マスクも強要されません。本日は本業であるマーケティング見地から、どうしたら日本でも同様に元の生活を取り戻せるかを解説したいと思います。

顧客視点こそコロナ禍を終わらせるポイント

昨日、こんなtweetをしました。

X

これは完全なネタですが、いいねの数を見て頂くといかに多くの人が共感しているかが分かります。いままで日の目を見なかった専門家は必死に煽り立てる気持ちもわかりますが、さすがに「人流を制限しないと感染は収束しない」と言っていたみなさんは立場が無い模様で必死に取って付けたような言い訳をしているのが笑止です。コメンテーターも鼻で笑ってツッコむようになってますね。

それではどうすればコロナ禍は終わり、元の生活に戻れるのか。コロナを0に出来ると岩田プロは大真面目に言っていましたがそんなことは妄想であると世界中が知っています。どうしてヨーロッパや北欧では元の生活に戻すことができたのか。


デンマークのワクチン接種率75%でこうなりました。同様に制限がなくなったスウェーデンは63%、日本は58%。

これはマーケッターとして断言しますが

別にコロナに罹ってもいいや

と、大半の国民が思ったときがコロナ禍の終わりです。

たしかに重症化させないための医療の充実も大事です。しかし罹患して入院できても中等症でも非常に苦しいとなれば、誰だって絶対かかりたくないと思うわけですので経済は全解放できません。ちなみにわたしの少ないFacebook友人500人のうち、8月以降のデルタ株で40代1人が重症、3人(50代×2 60代×1)が中等症です。全員がワクチン未接種でした。めちゃくちゃ苦しかったそうで、皆さん今はワクチン伝道師です。

ところが、ヨーロッパや米国では「別に自分はコロナに罹ってもいいや」と思う人たちでサッカーもF1もUFCもフットボールも一杯です。日本でもフェスに集まる人たちや緊急事態宣言下で飲み屋で集う人たちは同様に考えてるでしょう。もちろんかかるよりかからないほうがいいが、別にかかってもいいやと。

私も同様にワクチン2回打ってまだ抗体価はバリバリのはずですから、別にノーマスクでも出歩けますし飲み屋もスポーツイベントもなんの恐怖もありません。かかる可能性は0では無いがかかってもほとんど無症状か、軽症だと分かっているからです。

60代以上でもワクチン打ってないと致死率2.6%、つまりかかれば40人に1人が死なないといけないわけですが、ワクチン2回打っていれば0.2%だから、500人に1人です。ちなみにインフルエンザの年代別致死率(死亡率と書いてあるが致死率の間違いです。東京医科歯科大、しっかりしてよ!)が


60代以上で0.015%程度(全年代だと0.03~0.04%)ですので、60代以上のワクチン2回接種のコロナの致死率は同じくワクチン接種後のインフルの13倍程度。これくらいは許容範囲でしょう。だから毎朝散歩していますが早朝に散歩している中高年はみんなノーマスクです。安心しているのです。

ワクチンを打った人がどれくらい安心するかという産経新聞の世論調査では


「大いに安心した」「少し安心した」を合わせて85.1%の人が、ワクチンを接種したことで「安心した」と回答。年齢が上がるにつれて「安心した」と回答する人の割合が増えており、80歳以上では9割を超えた。

ワクチンを打っていても安心できないと答えた比率は実は40代未満が最も多くて23.9%。これはおそらく子供など年代が下の層が未接種でその心配をしているものと思われ、その証拠に元の生活に戻す基準として「自身も含め、同居の家族の2回目のワクチン接種が済んだ時」(19.5%)、「自身がワクチンを打ったかどうか関係なく周囲に接種済みの人が増えてきたとき」(17.5%)というのを挙げている人が多い。

「コロナは風邪派」も罹ってもいいやと思ってるはず

ワクチン打って安心した派が大多数ですが、「コロナは風邪」派も同様に罹ってもいいやと考えているはずです。新しい調査がないのでこれは日本生命の昨年の調査ですが

コロナに感染するのは全く不安ではないが3.3%

で、30人に1人が「コロナは風邪」派ということになります。こういう人たちは社会の制限などは全く無意味と考えているでしょう。もっとも「風邪だけどワクチンも無料だしとりあえず打つ」というひともいるはずです。
ここまでをまとめますと

●ワクチンを打った85%が安心している
●もともと3%は全く不安がない

ということになります。

経済の開放を望まない人たちはどういう人?

おそらく2種類いて、1種類はワクチンは接種したけどそれでも怖い人。で、こういう人たちは家にいてくださいというしかない。

もう1種類が「コロナは怖いけどワクチンはもっと怖い」という人たちで、じゃあ一生家に引きこもってろということになります。しかしSNSでは声が大きいからたくさんいるように見えるものの、こうした人たちは激減しているのである。

筑波大の調査ですけど面白いことにワクチンを絶対打たないという人たちはこんなに変わりました。

4月段階では20代・30代では「多分打たない」「絶対打たない」が2割を超えていたのにたいし、そういう人たちもみんな気が変わって、今は

「多分接種しない」「絶対に接種しない」人は、8.9%

理由はこちら

この結果を見ると、日本もデンマークやスウェーデン、フランス、イギリスのようにそれほど遠くない時期にすべての規制が解除されると考えて良いと思われます。このペースだと11月くらいかでしょうか。

ワクチン接種率の進んだ国ではどうなっているか

上にも出てきたデンマーク
ワクチン接種率75% すべての規制無し。ワクチンパスポートも無し

反ワクチンが大好きなシンガポール。ワクチン効果無しとか喜んでいますが、


死者はこう

シンガポールの人口は570万人だから東京の4割。

シンガポールでコロナ感染者急増、過去最多に 3人以上の集まり禁止
と、マスコミは煽りますが

陽性反応が出た人の約98%は症状が軽いか、症状がないとされるが、9月のこれまでの死者は23人にのぼり、全体の死者数を78人に押し上げた。

シンガポールの人口を人口2.5倍の東京に合わせると、「9月のこれまでの死者は57人にのぼり、全体の死者数を195人に押し上げた」
になりますが
東京は9月の今までの死者は390人にのぼり、全体の死者数を死者2891人に押し上げた!なんですが?

なんか、問題でもありますか!?

ワクチンの効果、抜群じゃんとしかいいようがない。

そんなわけで、ワクチン接種率が非常に上がってきた日本。正常の生活に戻れるのももうすぐだと思います。特殊な変異株でも出現しない限り、第6波は思ったほどではないと予測しておきます。ほとんどの国民が「コロナごとき、ワクチンも打ったしいつでもこいやー」になるときがコロナ禍の終わりです。それはもうすぐ来るでしょう。

kokoroyuki/iStock


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年9月29の記事より転載させていただきました。