ワーケーシヨンはどこまで可能なのか?

大阪での講演の仕事の後、せっかくの機会なので、そのまましばらく関西に滞在することにしました。

人に会う予定や、自らが出向かなければいけない仕事などは入れないようにしたので、パソコンさえあれば、ほとんどの仕事は東京にいなくても完結できます。

そもそも、仕事のために東京にずっといる必要はありません。例えば、毎月1週間とか2週間というように決められた時期だけ東京にいることに決めて、その間に人に会ったり、対面でしかやりとりできないアナログな仕事を進めれば、残りの時間は世界中のどこにいても良いわけです。

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これは、まさに最近流行のワーケーションです。ワーケーションとは、「ワーク(work)」と「バケーション(vacation)」の合成語で、旅行をしながら仕事をするようなワークスタイルを指します。

私の場合、仕事で東京にいなければならないのは、東京で開催されるセミナーや講演くらいです。リアルなセミナーは会場に行かなければなりませんが、最近はオンラインセミナーも増えてきました。比率は減っても、やはりリアルなセミナーが無くなることはありません。

また書籍の執筆は、オンラインでやりとりしながら編集者と進めることができます。また、セミナー教材を作ったり、コンテンツの打ち合わせなども同様です。

投資であれば、取引に関わる契約書のやり取りで、郵送物を受け取らなければいけないときは、送られてくる東京のポストをチェックしなければなりません。

そして、不動産の決済は、決済日当日に印鑑を持って司法書士と手続きを進めなければなりません。

このように考えると、東京から完全に離れる事は不可能ですが、東京にいる時といない時を、毎月交互に使い分けるようなワーケーションを試してみるのは面白いかと思い始めました。

ただし、そのためにはスケジュールを先々までしっかりと詰めておくことが前提になります。

私のように、いつも行き当たりばったりで予定を決めていくいい加減な人間には、その事前の下準備のストレスがワーケーション実現の大きな障害になりそうです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年10月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。