「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
山本五十六の名言です。ごじゅうろく、と読んでる人居ませんか?(笑)いそろく、ですよ。
まず、3段階あるのがポイントだと思います。
- 人は動かじ
- 人は育たず
- 人は実らず
一つ一つ見ていきましょう。
- 人は動かじ→動く?
これは本人の『やる気スイッチ』が押されるかどうかを意味していると考えます。押されると能動的に物事に真摯に向き合うとか積極性を持つなどの行動に現れてくると思います。 - 人は育たず→育つ?
文字通り成長するかどうかです。ここには知識と心の成長があると思います。このフェーズの長さは人それぞれですが、驚異的スピードの人もいます。 - 人は実らず→実る?
これは一人前になって上司の手を離れることを意味すると考えます。いわゆる「収穫」です。どこへ出しても恥ずかしくない人財となって然るべき地に出荷(配置)されます。
では、動く→育つ→実るを成し遂げるためのマネジメント側の心構えを説明します。
- やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
→言って見れば「構い倒す!」です。また自らの動きを見せることで圧倒的な実力を示すのも大切です。こんな人になりたいと思わせたら勝ちです。赤ちゃんのごとく構いましょう。 - 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
→やる気スイッチが入った人は一人前のごとく扱ってあげましょう。コミュニケーションを頻繁に取りどんどん意見を取り入れましょう。でも成長過程なので任せても必ず失敗します。その時すかさず頭を下げるのがマネジメントの大事な仕事です。 - やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
→実るに至る人財はマネジメントした中のほんのひと握りです。それはマネジメント側の力よりも実った当人の研鑽による方が大きいです。当然感謝すべきですし、そこには真の信頼が芽生えます。信頼=裏切られて本望、「あなたに任せてダメなら仕方ない」です。
新卒時代、「店長の仕事は店長を創ること!」と言われました。今の私の解釈がこのブログです。
この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ元社長)のブログ「ALSと共に生きる恩田聖敬のブログ」2021年10月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。