今さら不動産投資を始めるのは「遅すぎ」か?

私が初めて金融機関からお金を借りたのは、今から7年前。50歳の時でした。そこから借金を積み重ね、先月もまた約1億円お金を借りて都内のワンルームマンションをまとめて購入しました。

Juergen Sack/iStock

都心の不動産価格は以前に比べ上昇しており、今更不動産投資を始めても「遅すぎ」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、まず忘れてはならないのは、不動産投資の目的は「安く買って高く売る」ことではなく「安定した家賃収入を得ること」だということです。

株式のように取引所があって、価格が毎日変動するものではなく、最低でも10年程度は保有し、その間の家賃収入によって借り入れを返済していく長期投資なのです。

借入による不動産投資は、賃貸利回りと借り入れ金利の差が、毎年少しずつ含み益として蓄積されていきます。これによって、もし物件価格の下落があったとしても、負けにくい投資を実現することができるのです。

例えば、金利差が3%あれば、単純計算で10年で物件価格が3割下落しても損はしないことになります。

しかも実際には、物件価格はここ数年下落するどころか上昇を続けており、金利差と物件価格の上昇で、想定以上の大きなプラスが発生しています。

今後コロナウィルス感染拡大が落ち着けば、再び東京を始めとする大都市圏への人口集中が始まると思います。少なくとも単身者は利便性の高い都市生活を求める人が多いからです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年10月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。