10月12日までは何が起きても驚かないことですね
どなたからも求められていないので、どなたに対しても何のメッセージも発信しないことにしておく。
目下、皆さん、五里霧中、暗中模索の状態でいるようだ。
渦中の人は、皆さん、一様に困惑していると呟いておられるのだから、ごくごく一部の関係者にしか分からない何らかの事前の話し合いがあったのだろう。
立憲民主党と共産党との選挙区調整や選挙協力の話し合いも格別の進展を見ないまま今日を迎えているのだから、れいわ新選組と立憲民主党との間の候補者一本化の話も実際には進んでいなかったことが推察される。
結局は、山本太郎氏の勇み足、ということになりそうだ。
少なくとも、山本太郎氏の東京8区での挑戦は極めて難しくなった、と言っていいのではないか。
まあ、山本太郎氏は元々役者でパフォーマンスが抜群に上手な人だから、どんな事態になってもご本人が傷付くようなことはないだろうから、特に何の心配もしていないのだが、何にしても今の段階ではこの先、どういうことが起こりそうかといったことについても何もコメントしない方がよさそうだ。
事態は、極めて流動的である。
いずれにしても、12日までは何も言わない方がよさそうだ。
さて、ファーストの会の候補者公募は順調に行っているのかな
確か、昨日がファーストの会の候補者公募の締切日だったはずだ。
上田新党の新党設立の記者会見は10月8日くらいになるという話だったが、未だに何の話も流れて来ない。
政治の世界の新しい話は大体金曜日に出て来るものだが、その金曜日の政治上の話を事実上独占してしまったのはれいわの山本太郎氏の東京8区からの出馬宣言だったので、多分、上田新党の話は事実上潰れてしまったのだろう。
10月12日頃までは、ほぼ山本太郎氏の話で持ち切りだろうから、ファーストの会の動きがメディアを通じて流れてくることはまず期待出来ない。
メディアが報じてくれなければ、政治の世界では何もなかったと同然である。
こういうことを考えれば、山本太郎氏やれいわは大したものだ、ということになる。
れいわや山本太郎氏に実際どの程度の力があるのか分からないが、大手メディアが取り上げたくなるほどのインパクトはある。
目下のところ、山本太郎氏の目論見はそれなりに成功している、と言うべきか。
コロナで党勢拡大のチャンスを失ったれいわ新選組は、今回の衆議院選挙で復活できるのかな
一応話題作りには成功したようだが、山本太郎氏個人はともかく、れいわ新選組全体が上昇気流に乗るのは難しそうだ。
れいわ新選組の候補者集めは基本的に寄付金頼りのようなので、寄付金が思ったように集まらないと、結局は予定した候補者の擁立も出来ないことになるようだ。
結構大勢の候補者の名前が上がっていたようだが、昨日の決起集会の段階で名前が消えた候補予定者の方が何人もいたようである。
ゲリラ的な街頭活動しか出来なかったのだから、これは仕方がないのかも知れない。
2年前の参議院選挙の時はそれなりの勢いを示していたことは間違いないが、現時点でのれいわ新選組からは往時の勢いを感得することは出来ない。
それでも国政政党の要件を備えた立派な公党であるので、それなりの政治活動は展開出来るのだろうが、如何せんコロナが猛威を振るっていたので、長期間にわたって得意の街頭活動を展開出来なかったことが相当なダメージになって返ってきているようである。
聞くところによると、目論んでいた寄付があまり集まっていないとのこと。
先立つものがないと、どうしても政党としての活動は全体的に萎縮してしまうもの。
山本太郎氏やその周辺の方々がこれからどうやって衆議院選挙に立ち向かっていかれるのかに注目しているところである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年10月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。