スーパーやコンビニの食品棚が様変わりしつつあります。
頻繁に買い物する方ならお気づきでしょう。
西友(合同会社西友 以下 西友)は、「みなさまのお墨付き」などPB構成比の目標を“
食品メーカーの作る商品(ナショナルブランド 以下NB)の割合は、大幅な減少を強いられそうです。
PBの拡大は、食品メーカーにどのような影響を及ぼすのか。
これまでのPB戦略
かつて、西友の大豆製品の棚でPB戦略が展開されました。
当時、棚の多くを占めていたのは「マルヤナギ」(
それ以前の、袋詰め大豆製品は、フジッコなどに代表される“
マルヤナギのウェブサイトでは「蒸し大豆」
(2004年の)発売当初から、
マルヤナギの社員が直接店頭に立ち、 蒸し豆のおいしさや栄養価値を伝える試食販売を続けてきました。 その数はなんと、15年で累計5,000店舗以上。これからも、 蒸し大豆を知ってもらう、 食べてもらうために活動を続けていきます。
蒸し豆売上No.1ブランドはマルヤナギ! | 蒸し大豆とは。
「蒸し大豆」の市場での認知度が高まったころ、西友がPB化。「
結果、棚の多くを「みなさまのお墨付き 蒸し大豆」が占めるようになり、マルヤナギの商品は大幅に減少。
食品メーカーの開発した商品のうち、
「うまい(ずるい)」やり方です。これが、今までのPBでした。
現在のPBは違います。NBと同品質・低価格であることに加え、
新しいPB戦略
西友は9月末に新たなPB戦略を発表しました。
生産段階や「原材料」まで踏み込み、付加価値を加えた「
独自商品」の開発を行うことが、我々がめざしている姿です。
西友、プライベートブランド「みなさまのお墨付き」に関する戦略を発表
「原材料」と「独自商品」。上流工程まで範囲を広げた、
スーパーのお菓子コーナーに置かれている、
お墨付きバームは、その中間を狙ったかのような商品です。
“ブルターニュ製造発酵バター”を使った味は、
原材料調達から商品開発まで行う。これはもう、小売ではなく「
製造部門化する食品メーカー
一方、PBの製造を請け負う食品メーカーは、「小売の製造部門」
NBに比べPBの利益率は大幅に低い、と言われています。
もし受注しないと、小売との関係が悪化し、
では、
PB受注を知名度向上に活用
PB受注を、知名度向上に活用している食品メーカーがあります。
武蔵野フーズは、
こういった商品をウェブサイトに掲載(※4)。
元請からの仕事を受注しつつ、自社の知名度(ブランド価値)
また、2020年4月以降、改正食品表示法施行により、
今後は、PB製造を行っていることを訴求し、
消費者にもデメリットが
セブンイレブンにPB商品が納入され始めたころ、
「PBが増えすぎると、買い物がつまらなくなる」
消費者にも大きな影響のあるPB。
【参考補足】
※1 豆の宅配なら|楽天西友ネットスーパー
※2 消費者テスト
西友のPB「みなさんのお墨付き」は、
「封を開けるとバターの芳香な甘い香りがして、食欲をそそる。
バターのコクのある味わいがとても美味しい。 有名洋菓子店の味に負けないながらも、 価格が安価でお得感がある」
「ちょうどいいサイズ且つ3つ入りなので、小さな子どもと一緒に食べるのにも手頃。 1個あたり50円とは思えないくらいしっとりとしていて美味しか った」
「1個の大きさがちょうど良い大きさで個包装なのも嬉しい」
西友 – みなさまのお墨付き – 発酵バターを使ったバウムクーヘン 3個 | SEIYU
※3 マザーセレクション大賞
NPO法人 日本マザーズ協会が主催する賞。子育て中のママたちが「
マザーズセレクション大賞2020 | 日本マザーズ協会 公式サイト
※4 武蔵野フーズ
商品紹介 | 武蔵野フーズ
※5 OEM
original equipment manufacturingの略。相手会社の発注品の、