たった3日間の特別国会、非生産的な拘束時間が多すぎる

たった3日間の特別国会、非生産的な拘束時間…国会改革もあたらしい国会のテーマだ

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

今日は会期3日間の「特別国会」の中日。参議院は特に議事日程がなく、事務作業やアポイントなどをこなす1日でした。

新人議員の方々は、昨日の首班指名選挙や議長・副議長の選出(記名投票方式)に「長い」「非生産的」という感想を持たれた方が多いようですが、まったくその通りだと思います。

私も2年も経つと(地方議員から合わせると約9年経つと)儀礼的なものを「仕方ないか」と受け入れてしまいがちですけど、特にコロナ禍の昨今、こんな非生産的な集まりに時間をかけるのはおかしいですよね。

儀礼的なもののすべてを否定はしないまでも、やはり「メリハリ」をつけるべきだと思います。

例えば、天皇陛下がご臨席される開会式のような場合は、感染症対策をしながらもできる限り集まる。

一方で、委員長・理事の専任や継続審査の承認など、ごく形式的なものについてはオンライン採決や持ち回り開催で集まらずにやる。首班指名選挙も電子投票でやればOK。

そして特別国会として集まらざるを得ないのであれば、たった3日間で再び閉会するのではなく、臨時国会をくっつけて速やかに補正予算審議に入るべきではなかったか。

大きく会派構成が変わった衆議院では、ぜひこうした過去の慣例を打ち破る国会改革を議論してもらいたいと思いますし、私からも党内で提案をしていきます。

参議院でも改革を進められるポイントは沢山あります。

衆議院ではすでに維新は「特別委員会」の統廃合を提案していますが、これを参議院の方でも議論しなければなりません。

参議院にも7つある特別委員会は、ほとんど質疑が行われていないものもあります。にもかかわらず、「委員長ポスト」には手当や車がつく。

「委員長ポスト」というのは、どうやら政治家には喉から手が出るほど欲しいもののようですが、そんなポジションのために形骸化している特別委員会を存続させることは不合理です。

参議院における特別委員会のスクラップ・アンド・ビルドについても、具体案が固まり次第、また皆さまにお示しさせていただきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年11月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。