駄目元でいいから、立憲民主党の若手国会議員の決起を求める
立憲民主党再生のチャンス到来だと前向きに捉えられた方がいいだろう。
立憲民主党の中で私が注目しているのは、茨城の青山大人氏、神奈川の中谷一馬氏、静岡の源馬謙太郎氏の3人だが、立憲民主党の代表選が実施されるのだから、この際この3人が中心になって立憲民主党の若い国会議員を一つに纏めて、若い世代から代表選への立候補者を担ぎ出したらいい。
勿論女性の候補者を擁立することも悪くないのだが、いずれにしても若い世代の方々が中心になって立憲民主党の中に新しい渦を巻き起こすことである。
今の立憲民主党は、とりあえずの選挙のための寄せ集め集団の印象が強く、外から見ているととにかく個人的に目立つことばかり優先して、組織として大きく纏まろうとする意欲や力が不足しているように見える。
今回の選挙で当選出来なかった候補者の方々への目配り、気配りをしながら、とにかく若い力で新しい立憲民主党を作り上げていくくらいの気構えを見せてもらいたいものだ。
今までの立憲民主党は、やたらとテレビ映りを気にして、いわゆるパフォーマンスに走る人が多かったような印象だが、今回の衆議院選挙でそういう方々は殆ど国会に戻れなかったようだ。
立憲民主党が議席を増やすことを当然視する人が多い中で、今回の結果は意想外で、まさに青天の霹靂に襲われたような感想を持たれた方が多いとは思うが、まあ、これが厳粛な国民の審判と言えばそのとおりで、今回の選挙結果は素直に受け止められた方がいいだろう。
枝野氏が立憲民主党の代表を辞任したのだから、この際、若い方々が新しい立憲民主党を作るべ蹶起されても誰も驚かないはずである。
まずは、名乗りを上げることである。
すべては、そこから始まる。
今のところ立憲民主党より人気がありそうな維新だが、何だかズッコケそうで危ういな
とにかく維新の皆さんには、「抑えて、抑えて。もっと抑えて」と申し上げておく。
実に、危うい。
自民党の国会議員はさっそく政調の各部会で地道な政策作りに取り組み始めているが、野党の皆さんは当分政府与党から補正予算案や法律案が提出されるまで手持無沙汰のようで、何をやっているのかよく分からない。
臨時国会が始まるまでこんな調子が続くのだろうが、本当に政策作りに関与したいのであれば、やっぱり与党でないと無理なのかなあ、と思ってしまう。
自民党の国会議員は批判されることが多いが、大半の自民党の国会議員は自分に割り当てられた仕事に真面目に取り組んでおり、殆どの人は真面目に政調の各部会に顔を出しているようである。
自民党の国会議員と野党の国会議員では、ここが違う。
自民党の国会議員は、いわば皆、調理人である。
人によって役割は違うが、調理人の皆さんは既に調理場に入って、それぞれに立ち働いている。
野党の国会議員の皆さんは、基本的には調理人が出してきた料理の品々を、あれはうまい、これはまずい、と言い立てるのが基本的な役目。
時々には、こんな料理を作って欲しい、と与党や役所の担当者に要請したり、時には自分たちの方でメニューを作って試作品を提供したりするが、基本的には調理人の皆さんが料理を作ってくれなければ仕事が始まらない人たち。
気の毒な面もあるが、これが実際である。
維新の皆さんは、衆議院選挙で大躍進されて意気軒昂だろうが、自民党の国会議員は既に地道な作業に取り組み始めている。
あまり、浮かれ騒いで羽目を外されませんように。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。