眞子さんの結婚は歓迎するべきものではない。なぜなら、黒田清子氏は元内親王としてさまざまな準公的な役割があるが、こうしたことが難しくなる。また、男系男子派としてはむしろ歓迎することかもしれないが、皇位継承候補者の選択肢も狭くなる。
しかし、眞子さんがどうしても好きな男性を結婚したいというのを止めるわけにも行かないのであるから、一時金は受け取らない、公的なセレモニーもしない、小室圭氏をご親戚として認めないというけじめをつけることは、ベストの選択だと思う。
ただ、問題は眞子さんが、謙虚に「国民の皆さんの批判は理解するがそれでも私はこの人と一緒に人生を歩みたいので我が儘を許してください」というようなポジションであればいいのに、「批判は誹謗中傷だ」と云わんばかりであり、さらに、皇室の一員である佳子さままで誹謗中傷という言葉をつかわれたことだ。
もうひとつは、せっかく一時金を受け取らないという決断までされたのに、おそらく宮内庁が手配して小室氏まで含めて公的な手続きなどで特別扱いをしたり、どうも多額の税金を使っているのでないかと疑われるようなことをしていることだ。
私はとりあえず、突き放した扱いにしたほうが、きれいだと思う。小室家のマンションにでも滞在され、普通に買い物に出られ、庶民と同じように手続きの列に並ばれ、エコノミークラスで渡米されたら好感度は急上昇したのに惜しいことだ。
私はふたつの意味で、将来のためにも馬鹿げたことだと思う。ひとつは、もし、この二人がしっかりした人生を歩んだら、親戚づきあいを部分的に徐々に解禁しても国民の理解を得られるのに出足から躓いたことだ。
もうひとつは、この危なっかしい結婚は普通のカップルよりは、破綻の確率は高いことは否定できないなかで、眞子さんと場合によってはその子供に皇室が手を差し伸べざるをえなくなる可能性もあるのだから、そのときに、自分たちでやってきたがどうしようもないので、一時金も辞退されたのだしということで、なんかの便法を考える支障になることだ。
私は宮内庁、外務省などが、最低限のセーフティーネットを超えて、介入しないようにしたほうが眞子さんのためだと思う。
たとえば、日本人弁護士とか在米生活の長い女性とか、相談相手、駆け込み寺な人は用意しておいた方がいいと思う。
小室氏の司法試験のことは、私も分からない。そもそも、小室氏の実力はまるで不明なのである。
インタナショナルスクールのあとICUに合格したのはAO入試でないかと思うし、就職時には眞子様と将来を約束していたのだろうから便宜が図られたのかもしれないし、一橋の大学院も日本の現状としてさほどの難関とも思えないし、フォーダムが公正な入試や選考の結果、合格させたり奨学金を与えたかも疑問だし、論文は自分が書いたとか特別に手伝ってもらわなかったと云う保証はない。
そういう意味で、司法試験は逆に本人の実力がホンモノかどうかの試金石だと思い、難しい試験でないので、合格可能性は半分よりは高いがお手並み拝見と思っていたら案の定だったというだけだ。語学はインタナショナルスクール出身なのだからネイティブ並みで当たり前なので理由にならない。
といっても、惜しいところだったのかもしれないから、二月には合格するかもしれないし、ダメかもしれないが、そこは五分五分だ。
ただ、普通には合格したら結婚というのが普通だろうに、どうして、発表前に急いだかは謎だ。報道では宮内庁もまさか不合格などないと思っていたとかいってるが、本当だとすれば、そんな見通ししか出来ないのでは、ほかの問題への対処も不安だから後退した方が良いと思う。
むしろどうせダメと思って急いで合格できると思うと小室氏がいい、宮内庁は瞞されたふりをしたのかもしれない。眞子さんも、そこは分かっていたのか、さすがにそれはないと思ってがっくりしているかはどちらもありうるだろう。