オミクロン株感染者と濃厚接触者とされた大学受験生は、症状の有無にかかわらず受験は認められないことになってしまいました。
文部科学省は、国公私立大学の個別入試における新型コロナウイルス感染症対策のガイドラインを改定し、各大学に通知しました。
今までは濃厚接触者も、次のような条件で受験を認めてきました。
- PCR検査などで陰性
- 試験当日も無症状
- 公共交通機関を利用しない
- 別室で受験
しかし、オミクロン株の濃厚接触者は宿泊施設での隔離とされたため、この内容が改定されることになりました。「濃厚接触」の定義も、同じ航空機に搭乗した人全員が該当するなど拡大されています。
文科相は追試等の対応を求めていますが、そのようなリソースはあるのでしょうか。決定者の無責任を現場力でうやむやに乗り切ってしまいそうな気もしますが。その被害者は受験生です。
受験生は濃厚接触者にならないよう、さらに行動が制限されてしまうことが心配されます。
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政府のオミクロン対策を抜本的に変えないと、取り返しがつかなくなるという指摘が多く見られます。
今年中、つまりあと1週間でオミクロン対策を抜本的に変更しないと、とんでもないことになりますよ!
たとえばこれ!!
決定をひっくり返さないと大変ですよ。だけど政府方針には逆らえない。頑張って声上げたのに!
オミクロン接触者の受験不可 文科省が大学入試指針改定 https://t.co/iyGUF16JZJ
— Takayuki Miyazawa (@takavet1) December 24, 2021
目先の支持率のために将来を犠牲にするのはくだらないという指摘は深刻です。
「オミクロン接触者の受験不可 文科省が大学入試指針改定」
これは絶対に許されない。オミクロンに接触しただけで受験が出来ない?ふざけるな。こんなことがまかり通ったらこの国は滅びますよ。こんなくだらない事で若者の未来を潰す国に未来はない。すぐ改めるべき。 https://t.co/wDK6cJLL5Y— 稲垣昭義 (@dream21ai) December 24, 2021
コロナの危険性を声高に訴えていた人たちでさえ、この対応に疑義を呈しています。
オミクロン変異体の濃厚接触者は受験出来ない問題。
家族に空港職員や医療従事者がいる場合は感染リスクが高いです。
体を張って働いている家族がいる事は誇るべき事であり不利になるべき事ではありません。
文部科学大臣は、頭が悪いのか、人として足りないのかどちらです?https://t.co/5fdXXUKP4X— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) December 24, 2021
文科省は、感染対策を徹底し受験生が不利益を被らないように、追試や振り替え受験で各大学に対応するよう求めていますが、その具体的な対策は現場任せになるようです。
失敗の本質は変わらないようです。