何故、立憲民主党より維新の支持率の方が高いのだろうか
維新はローカル政党で、全国的な支持率はそう上がらないんじゃないかな、と思っていたが、最近のマスコミの政党支持率調査では一貫して維新の支持率が立憲民主党を上回っているようだ。
先の衆議院選挙で共産党との選挙協力を強調し過ぎたために立憲共産党とまで言われてしまったことがどうやら現在も響いているようである。
泉健太氏一人がいくら共産党とは一線を画す、などと言っても、大方の国民は信用していないのだろう。
泉健太氏がいくら一人で頑張っても、いざ選挙となると立憲民主党は共産党との選挙協力に頼らざるを得なくなるだろうと思われているのだろう。
共産党の言いなりになりそうな立憲民主党から国民の支持が離れつつあることは、どうやら否定出来ないようだ。
維新は、どう転んでも共産党とは選挙協力はしないし、共産党とは言ってみれば水と油のような関係だということは、大方の国民はよく知っている。
維新の支持率が高くなっているのは、多分共産党との距離感が遠く、自民党には投票したくないが、共産党にも近づきたくないという方々の受け皿になっているからだろうと思っている。
本来ならもっと国民民主党の支持率が高くなってもいいはずだが、維新と較べると国民民主党はまだまだ影が薄いということかも知れない。
まあ、それだけ橋下徹氏や松井大阪市長、吉村大阪府知事の存在感が大きいという証拠でもあるだろうが。
勢いを失った政党からの立候補を躊躇するのは自然でしょうね
別に立憲民主党が見限られた、というわけではないだろうが、元モーニング娘の方が今夏の参議院選挙への立候補の見送りをされたようだ。
立憲民主党を名乗れば誰でも当選出来るような状況ならともかく、今、立憲民主党から立候補するのには大変なリスクとご本人の負担があることは否めないだろう。
一概に子育てと選挙運動の両立は困難だ、などとは言わないが、勢いを失った政党から立候補するとご本人やご家族に大変な負担が掛かる可能性があることは否定出来ない。
選挙の申し子のようなバリバリの闘士ならともかく、タレント出身の方にとっては選挙は相当の重荷になる可能性はある。
まあ、早めに決断されてよかっただろう。
多分、前回の選挙で懲りてしまった面もあるのだろうと思う。
各方面から人気のある方々に是非とも今夏の参議院選挙に挑戦していただきたいと願ってはいるが、挑戦する候補者やその家族に過度の負担や犠牲を強いるような状況だったら、やはりお止めになった方がいい。
選挙に出ることによって得ることもあるにはあるのだが、今は、失うものの方が大きそうである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年1月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。