1月15日に行われた大学入学共通テスト中に、試験問題の画像が流出する事件が起こりました。試験中に受験生が撮影したとみられ、SNSを通して東大生に送って解答を求めていたことが、解答した東大生らの通報により明らかになりました。
「高校2年」の「女子生徒」を名乗る受験生が問題用紙を試験中に撮影し、東大生らに「試しに解いてほしい」とスカイプで依頼したということです。東大生が登録する東京都内の家庭教師紹介サイトの利用者だったようです。
試験官の目を盗んで撮影したとみられますが、偽計業務妨害の疑いで捜査とのこと、足が付くのは時間の問題かと思われます。
今までの常識では、まさかやらないだろうと思っていたことが日常になりつつあります。日本の教育はどうなってしまうのでしょうか。
大学共通テストは、受験生に「思考力・判断力」を求めるテストとのことですが、文科省や試験官に「思考力・判断力」を求めるテストになってしまった恐れがあります。
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氷山の一角ではとの指摘も。
共通テスト問題が試験中にSNSで流出して東大生2人が解答返信したそうですが…いまや学校の定期試験でも、スマートウォッチなどを利用した不正行為が増えてきています。さらに今後はウェアラブル端末が普及することを考えると『重要な試験は電波を遮断した部屋で行う』などの対策が必要かもしれません。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) January 25, 2022
東大生が計画に加担したように見えるマスメディアの見出しは意図的でしょうか。
東大生は回答後不審に思って届けてるし、ミスリードすぎる。こういう見出しをつける記者の程度が知れる
【独自】共通テスト問題、試験中にSNSで流出か…東大生2人が解答返信(読売新聞オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/NiavjpehhM
— ベンツ (@MMarostock) January 25, 2022
カンニング技術で先を行く中国では、さまざまなツールが開発されているようです。
大学入試共通テスト流出&カンニング問題。
どうやって?
カンニング大国の中国を調べれば分かるが、ツールは豊富にある。
ディスプレイ内臓ベルト、改造アナログ時計、消しゴムや定規型端末などなど。対策側もモニター監視や警察による無線通信の検知などなど本気で対応 pic.twitter.com/T8RsiIAz9F
— shin (@shin_rockheart) January 26, 2022
今の時代、科挙のようなペーパー試験は難しいのかもしれません。
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文科省は、「思考力・判断力」を見極めるために、2020年を最後にセンター試験を廃止しました。記述式の解答にしたり、英語の試験の外部委託化したりなど、いろいろ思案され話題になりましたが、けっきょく現実的ではなく、見送られましたあ。現状では、むやみに問題文をいじってなにを問うているのかもわからない問題も出題されているようです。
問題自体がかなり多くの問題を含んでいたとの指摘が、数多く見られます。
文部科学省が今回の共通テストを通して「思考力を問える良い結果になった。今後もこの方針で進めていきたい。」的なこと言ってるのこの世で2番目くらいに怖い
— めい (@Mee__iii) January 25, 2022
昔から、企業から大学は信頼されていませんでしたが、大学受験への信頼は揺るぎませんでした。今回の事件でその信頼が揺るがないことを祈ります。