市中感染率8%なら「統計上だけ」のコロナ死者は増えて当たり前

厚労省は第6波の致死率がインフル並みと認めた

昨日の厚労省のコロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(メンバーには西浦関も)で発表されたデータ。まとめたのは藤井先生。

すでに第6波ではデルタも混じるのにインフルエンザと同等の致死率まで低下。テレビでも報道されました。当然オミクロンならもっと低いです。

ところがコロナ脳の皆さんは「これから死者が増える」と叫び、その願いは少しですが達成されています。

ほうら、日本でも死者が増えてきた!!と喜ぶコロナ真理教の姿が見えますが、実はコロナで死んでるわけじゃないんだよということでデータハリセンを喰らわせたいと思います。

日本のコロナの死者は直接死因が別でも計上される

有名な話ですがいまだに知らない人がいるのでこちら

新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方については、厳密な死因を問わず、「死亡者数」として全数を公表するようお願いいたします。なお、新型コロナウイルス感染症を死因とするものの数を都道府県等が峻別
できた場合に、別途、新型コロナウイルス感染症を死因とする死亡者数を内数として、公表することは差し支えありません。

これは別に水増ししたいからではなく、正確な診断をしていると時間がかかるので、とりあえず他の死因でもコロナ感染ならコロナの死者として発表してくれということです。自治体によってはきちんと分けています。しかし統計上のグラフ、マスコミの発表では一緒になっています。

市中感染率が上がるとコロナ死以外の計上が激増する

ここで質問です。日本では毎日何人が死んでいますか?

答えは

3750人(2020年)

となります。

で、昨日の厚労省のアドバイザリーボードの資料

無料のPCR検査の陽性率は8%だそうです。

言い換えるなら日本人の960万人は、いま絶賛感染中です!!

この現実で自宅隔離も濃厚接触者の隔離も全くムダだと思いますがどうでしょうか。

で、これを当てはめると

毎日亡くなる3750人のうち、300人はコロナ陽性です

ということになります。もちろん死んだからといって全員が検査をするわけではありません。日本人の死因で多いのは

ガン、心疾患、老衰、脳疾患、肺炎あたりです。

うちの父親も昨年老衰でなくなりましたが、自宅で亡くなる場合は検査なんてしません。
事故で即死の場合もしないでしょう。発作でなくなった場合もしないと思います。検査をする場合は

入院するとき

です。

重々しく報道されていますが

隠れ重症者」への対応課題に 逼迫する医療の現場

コロナが軽症・中等症でも他の病気やけがが重いとして、重症病床を使っている患者が50人いる。こうした「隠れ重症者」(吉村氏)を含めた重症病床の実質的使用率は、実に19.9%に上っている。15床の重症病床を確保する近畿大病院(大阪府大阪狭山市)では2月1日時点で10床が埋まった。東田有智(とうだゆうぢ)病院長によると、うち約半数はがんや自己免疫疾患などの持病がある隠れ重症者。「コロナによる重症患者の対応に追われた第5波以前とは様子が違う」と明かす。

つまりですねえ・・・・

もともと別の病気で重症でコロナにかかると軽症でもコロナ重症者になる

ということですね。

実際に例を見てみましょう。東京都です。

相当数のコロナ死以外が死者として計上されているのが分かります。市中感染率が8%なら当たり前ですよね。

1/29 コロナ診断から1~2日で亡くなることはないのでほとんど死因は別ですね。脳梗塞とか心筋梗塞ではないかと

1/31 これもそうです

1/30 これも・・・

つまり、厚労省の通達を取り下げてもらい、直接の死因がコロナである人のみを発表すること! にしないとテレビしかみない国民は

また×人死んだ!! 怖い怖い

と、永遠に騒ぎ立てます。経済復興なんて夢です。

Sushiman/iStock


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年2月3日の記事より転載させていただきました。