小・中学生の重すぎる荷物問題。
約2年前、ランドセルが重い(中身含む)問題について、SNSに投稿したところ、大きな反響がありました。
当時、小学三年生の娘が「ランドセルが重くて背中が痛い」と言い始めたのがきっかけです。当時まだパソコンの配布はありませんでしたが、ランドセル荷物の重さが5キロ超え。
体重が20キロなので1/4ほどの重さがありました。
教科書等のサイズアップだけでなく、新たにパソコンなどの持ち物の増加により、私自身が子どもの頃よりも荷物が増えていると感じており、肩にあざができた、腰を痛めるなどお子さんたちの健康被害も多数報告されたことから、この問題について取り組んでいます。
そこで、区の協力を得て、2021年5月に全ての北区立小・中学校を対象に児童生徒の荷物に関する調査を実施しました。
それを踏まえて2021年6月北区議会において「小中学生の荷物が重すぎる‼︎重いランドセル問題」
を取り上げ、解決に向け訴えました。
ありがたいことに、区からの答弁(回答)は大きな前進が期待できる内容でした。
① 置き勉の徹底による荷物軽減
すべての先生が、子どもの身体のダメージを理解し、荷物軽減の徹底を
→学校長会で再度の周知、教育指導主事の学校訪問の際に現状確認・指導助言を行っていただけることに‼️
② ランドセルではなく「リュック」も当たり前に選択できる環境を
→「両方で背負える鞄」の使用について、入学時の資料への記載や在校生に対しても周知する旨、区から校長会で依頼していただけることに‼️
気になるその後ですが、現在、荷物について大きく改善され、可能な教科について積極的に置き勉ができるようになりました。
そして、リュックの使用については、入学時のプリント案内にて「両肩で背負える鞄」が認められる旨の記載があったよ、ありがとう‼️と区民の方々からご報告がありました。
我が子もリュックを利用しており、だいぶ楽になったと話しています。
ご協力いただいた学校に感謝申し上げます。
昨年秋ごろ「ランドセル症候群」という言葉が生まれ、子どもたちの健康被害についてメディアでも再び話題となっています。
私がこの問題に取り組み、区でも大きな前進があったことから、先月、某新聞社の取材を受けました。全国で健康被害に悩むお子さんが1人でも少なくなるよう、メディアの方にもご協力いただけることは大変ありがたいことです。
更なる課題としては、新入生の入学時のプリントにリュックの記載がなかった小学校、在校生にお知らせのない学校があることを知り、引き続きこの問題を注視して参ります。
編集部より:この記事は、東京都北区議会議員、駒崎美紀氏(無所属)のブログ 2022年3月8日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこまざき美紀オフィシャルブログをご覧ください。