ミシュラン調査員にはわからない照寿司TOKYOの「価値>価格」

北九州の戸畑にある世界一有名な寿司職人渡邊さんが握る照寿司さん。遂に東京赤坂に「照寿司TOKYO」をオープンさせました。

渡邊さん(写真右)と浜田さん(写真左)

東京のお店は赤坂駅から歩いて1分もかからないアクセスの良い港区赤坂3丁目にあります。

内装はコの字型のカウンターになっていて、真ん中にネタを置いて握っていく劇場型の配置になっています。握ったお寿司は本店同様、渡邉さんの目力と一緒に手渡しで食べるようになっています。今回は浜田さんも一緒で、北九州戸畑の本店とは、また違った味わいがあります。

今回は渡邊さんのご配慮で、オープン当初にも関わらずインナーサークル資産設計実践会メンバー限定で特別招待してもらいました。しかも、12時のランチ、17時と20時のディナーと、一日で何と3回転貸切にして、メンバーで楽しみました。

資産設計実践会は個人投資家が資産運用を学び実践する150人のコミュニティですが、今回の貸切企画のように国内外のイベントもメンバー限定で開催しています。

私は飲食店の価値は、お店にいるときにどれだけ楽しく満足できる時間が過ごせるかによって決まると思っています。

威張っている店主の顔色を見ながら食事をするようなお店には行きません。また、しかめっ面をしながら、料理の味についてあれこれうんちく評論しようとも思いません。

少なくとも私の場合、お店の評価は味ではなく、気分によって決まるのです。お店を出る時に会計の金額を見て、高いと思うか安いと思うか。それはお店に滞在した時に感じる気持ち良さで変わってきます。金額が安くても、2度と行かないお店もあれば、高額でもまた行きたいと思うお店もあります。

ミシュランという有名がレストランガイドがあります。評価は参考にはなりますが、絶対ではありません。そこには、調査員の冷静な評価はあっても、人それぞれの気分は反映できないからです。

ちなみに照寿司さんは、ミシュランには掲載すらされていません。

しかし、ミシュランの星付きレストランには提供できない圧倒的な価値を与えてくれる素晴らしいエンターテイメントスペースです。これは、言葉で表現するのは難しく、実際にお店に行って体験しないと納得できない価値です。

もちろん、お寿司のクオリティも高く、やま幸の下田のマグロなど最高レベルの食材を惜しみなく提供してくれます。

この日は開店お祝いということもあり、乾杯はドンペリから。更に、めったに飲めないセイズファームのシャルドネまで用意されており、お寿司もドリンクも、そしてスタッフのホスピタリティも最高の会でした。

照寿司さんは、少人数で行くよりも、顔見知りと一緒に出かけて、貸切にするとその楽しさは倍化します。なかなか予約が取れないお店ですが、また近いうちにお邪魔したいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年3月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。