硬直化した政治を変えるための改革

わたくし、永江塾というオンラインサロンをやっていまして、コロナの前になりますが、小さな出版社の代表であり塾生でもある大倉君の元で

自分の本を出そう、プレゼン大会

というのをやりました。そのときに何名かが栄光を勝ち取ったのですが、たとえばそのときに出版された新田さんの本です。

かなりの高評価で部数もけっこう出たそうな・・・・・

で、いまや維新の政調会長で当時都議会議員から参議院に転身したばかりの音喜多くんも塾生でして、彼から「永江さんとの政策本を出したい」というプレゼンがされて見事当選。ww

そのあと、本格的なコロナ禍になって音喜多君も選挙に駆け回っていろいろ大変な時が続きました。
ライターと漫画家は公募し、審査の上、

ライター 吉岡氏フォロワー数1.5万
マンガ 重松氏フォロワー数4人 ※フォロワー数で選んでいないのが明確 w
に決定です。

幅広く政策論者を呼ぼう

音喜多君と私だけでは考えが近く(減税論はわたしは反対)、偏りが激しいので与党からお一人と、最大与党の立憲からもお一人招こうといろいろ画策。ところが本当のところ、政策をしっかり考えて自分の意見が言える議員って非常に少ない。まあ、2割くらいのものだというし、大物過ぎて立場的に出られない人もいるわけで、音喜多君に「この人はしっかりと自分の政策を語れる」というお二人を推薦して頂き、交渉して貰いました。

結論としていいますが、お二人とも謙虚でちゃんとした人でした。

少子化問題が最大の課題の立憲の中谷議員、経済の自民党藤末議員

立憲民主党はわたしの考え方とは大きく異なり、また高齢者が支持層の中心とあって高齢者重視の政策に走るわけですが、中谷議員ははっきりと少子化対策が日本の最大課題という認識で一致しました。本人曰く党内でも浮いているそうです。w

彼は貧困なシングルマザーの家庭に育ち、家計を助けようと中卒で就職するわけですが、そこからグレるも立ち直り、凄い努力で国会議員になった馬力の持ち主。インターネット投票推進法案を筆頭提出者として衆議院に提出しています。立憲は党としては反対しそうな法案なのだがそく出したな・・・・的な。

立憲を選んだ理由は「貧困問題にもっとも向き合える党だから」ということでした。こういう選び方もあるんですね。彼には「あなたは底辺から努力して国会議員にまでなったわけだが、同様に底辺にいる若者だって努力したら同様のことができるはずだ。努力しないで底辺のままで安穏としている人たちをどうするのか」という質問をしました。回答は本でお読みください。なるほどど思います。

藤末議員は学歴も東工大から通産省、ハーバード、MIT。東大助教授、中国清華大学顧問客員教授就任。早稲田大学客員教授と、スーパー豪華な経歴で、中国での教職経験もある人です。中国通でチャイニーズスクールかと思ったらその反対です。w

CHUNYIP WONG/iStock

外国人参政権に反対されているのですかさず「韓国は地方参政権を与えることで、ベトナムやバングラデシュから多くの労働力を呼び込んで経済成長している」と突っ込んでおきました。この点はすぐに調べるそうです。

自分で校正してみても非常に面白く、日本の政治のどこがダメなのか、制度なのか、人なのか。そして国会議員になるにはいくらかかるのか、自分で法案を出すにはどうすれば良いのかなど、素人でも分かるように詳しく説明されています。難しい語句は使わず、はっきりいって中学生でも政治が分かるレベルとしています。逆に言えばこの程度も知らないでわたしに政策論争を挑むのは止めて欲しいレベル。

読んでいて「日本はヤバい」と青ざめる人も多いとは思いますが、かなり力が入った一冊ですのでよかったらご予約してください。
こちらはボツになったマンガです。

構想から二年以上。4/13、いよいよ発売開始!


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年3月30日の記事より転載させていただきました。