あのイーロン・マスク氏が、あのツイッターの株式9%を取得したことを明らかにしました。ツイッターヘビーユーザーのマスク氏は、筆頭株主としてどのような動きを見せるのか注目されます。
この買収のニュースにより、ツイッター(TWTR)の株価は取引開始直後に20%以上急騰しました。
「ツイッターが事実上の公共の広場として機能していることを考えると、言論の自由の原則を守らないことは、民主主義を根本的に損なうことになる。どうすればいいのだろうか?」と、先月マスク氏はツイートしていました。
また、「新しいプラットフォームが必要なのか?」とも。
いずれにせよ、今回の買取は、マスク氏がツイッターの運営方法について積極的な関与になる第一歩と言えそうです。
また、マスク氏は「ツイッターのトレードで既に7億5千万ドルを稼ぎ出していて、これはツイッターの過去3年間の純利益の約2倍に相当する」そうです。
ツイッターの社員(と思われる)人からは、「会社を去る」といった微妙な反応があります。それに対して、「(検閲をする社員が退社することで)マスク氏はすでにツイッターをよりよい場所にしている」と辛辣なコメントも。
「ツイッターでユーザー向けの利用規約の策定を担当している多くの社員の一人です。私たちは「言論の自由」を奪っているのではなく、いじめや偏見、スパムからユーザーを守っているのです。私はマスク氏と一緒に働くことも、マスク氏のために働くことも拒否します。」
一方、マスク氏が、トランプ氏のツイッターアカウントを復活させるのではという憶測も。
ツイッターの創業者で昨年までCEOでもあったジャック・ドーシー氏はすでに2.25%しか保有していないそうです。
昨年、マスク氏は、友人であるドーシー氏がツイッターのCEOでなくなることに怒っているように見えたそうです。現経営陣への個人的なわだかまりもあるのでしょうか。マスク氏が経営陣を刷新するのではと言う憶測も出ています。
米ツイッターの2021年通年決算は、売上高は前年より4割ほど増加しましたが、株主集団訴訟の和解金などの費用がかさみ、2年連続で純損益が赤字となっていました。通年の売上は、51億ドル、純損失は2.2億ドルとなっています。
また、マスク氏のツイッターのフォロワー数は8000万人を超えています。頻繁にツイートを行って、テスラやスペースXの2社に関するニュースを発信していますが、そのツイートは、時にトラブルを引き起こし、物議を醸しています。
言論の自由と規制は、21世紀の最大の課題のひとつです。