円安・インフレ時代の資産運用に今すぐ切り替えなさい

円安・インフレ時代に入ったにもかかわらず、多くの日本人の資産構成は円高・デフレ時代のままで思考停止しています。

chombosan/iStock

今後、自分の資産をどのように構成するかというアセットアロケーションによって将来の経済力に大きな格差が出ることが予想されます。(図表を元記事で見る

例えば、次のような資産状態になっている人は「今すぐ自分の資産を見直すべき」です。

1. 資産のほとんどが預金・年金・保険
一部の例外を除いて、預金・年金・保険はインフレに対して脆弱です。

一般に安全資産とされているこれらの資産は、デフレ時代は有利な資産でした。しかし、インフレ時代になればそのメリットがデメリットに変わります。価値観の転換に気がついていない人があまりに多いのが気になります。

2. 外貨資産はほとんど持っていない
為替の方向性を予測するのは難しいことですが、わからないのであれば外貨資産は資産全体の50%を基本に保有すべきです。

円資産100%と言うポートフォリオは「絶対に円高になる」と確信している人は保有すべき資産配分です。

3. お金を借りていない
インフレ時代はお金を借りることがリスクではなく、メリットに変わります。

年間の税収の20倍という1200兆円の債務残高を持つ日本国。「国と同じポジション」を取ることこそ、インフレに対抗する最善の戦略といえます。

これからの資産運用のポイントをまとめると

インフレに強い資産を持つ
外貨比率を高める
お金を借りる

ということになります。

資産設計実践会のセミナー&説明会では、90分でのセミナーでこれからの資産の増やし方守り方を教えています。今回も、あと2回を残すのみとなりました。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。