ココイチ(=カレーハウスCoCo壱番屋 以下ココイチ)が値上げします。
「ココイチ」にも値上げの波 カレー33円アップ、ロースカツも|朝日新聞デジタル
カレーは33円、トッピングは11円(ハンバーグは12円、
固定客が多いため値上げしても影響が小さい、
カレーは儲からない
カレー店(いわゆるカレーハウス)は儲からない業種です。
立ち食いそば屋やラーメン屋で酔っ払いを見かけることはあっても
では、ココイチはどうでしょうか。
ココイチの強み
ココイチの強みは「客単価が高い」ことです。
カレー業の「弱み」が、ココイチの「強み」。その理由は、
私見ですが、ココイチのカレールーは、
「何か付け合わせしないと物足りない」
ように感じます。だから、多くの客はトッピングします。
結果、客単価が高くなります。
一般的なカレー店の客単価は650~800円程度(※1)
今回の値上げは、さらに客単価を押し上げ、
千円を超えたらどうなるか
固定客はあまり減少しないでしょう。
ココイチを代替できる飲食店がないからです。
これまでも価格が上がるたびに「客離れ」
一方、新規顧客の獲得は相当困難になります。
ココイチでは、11時から14時の利用客が、全体の「43%」
固定客は微減、新規顧客獲得は困難。よって、今回の値上げは、
客離れを防ぐ策は「細分化」
「千円越え」には、ココイチもやや危機感を抱いているようです。
ココイチの今春の期間限定商品「
また、客離れを防ぐための策を実施しています。
「『クリームコロッケ(2つ)』は多すぎて頼めない」
躊躇する客を見たことがあります。
ココイチのトッピング、特に揚げ物は量が多めです。そこで、
量を減らして支払う金額を減らす。
値上げはするけど値下げはしない
また、これまで「禁じ手」だったセット価格を導入しました。
単品170円のサラダが、セットだと130円になります。
ココイチは、値下げはもちろんセット価格導入にも「消極的」
当社のFCオーナーからは、
商品値下げの要求がたびたび起こりました。「 売上が落ちているので値下げキャンペーンをしたい」とか、「 商品のセット割引を認めてほしい」とか、いろいろありました。 しかし私は信念があったので、値下げは一切認めなかった。 もし値下げをすれば、まず自社の利益が削られます。すると、 取引先に無理を言い、 従業員に過重労働を強いることにつながります。 そんな手法は経営者として恥ずかしいことです。 私の経営学 4(宗次徳二 他著)|商工中金経済研究所
創業者が引退して20年。ハウス(
カレーは「贅沢品」
昨年後半から、飲食チェーンの値上げが相次いでいます。
かつて気軽に食べていたハンバーガーや牛丼、そしてカレー。
【参考 注釈】
※1 カレー店客単価 参考
カレーショップ | 業種別開業ガイド | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
※2 ココイチ客単価等
2022年2月期 決算説明用補足資料より算出
※3 ランチ価格 参考
ジョブマッチングアプリ「Switch.」
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