それでも東京23区の新築マンションを買いたい方へ

東京オリンピックが終わると東京の住宅価格は暴落すると予言していた「住宅評論家」と呼ばれる人がいました。

HARUMI FLAG完成予想CG

現実は、真逆になっています。

首都圏の新築マンションの平均価格は、2021年通年で6260万円。昭和のバブルを超え、過去最高となりました。

さらに、2022年2月には前年同月比16%アップして7418万円。中でも、東京23区は9685万円と1億円の大台間近です。

今のところは、評論家の予想は外れているようです。

土地の仕入れ値の上昇や資材価格の引き上げ等により、マンション価格は当面下がる可能性よりさらに上がる可能性が高いと見ています。

これから下落するリスクとして考えられるのは、国内金利の上昇ですが、日銀の金融政策変更の動きは今のところ見られません。それ以外のリスクと言えば、地震や火山爆発といった天災ぐらいでしょうか。

そうなれば、このまま指をくわえて待っていても、東京23区にマンションを購入することができないでしょう。

では、どうすれば良いのでしょうか?

私の提案は、晴海フラッグの抽選に申し込むことです(ちなみに私も既に複数戸購入しています)。

東京都が払い下げた中央区晴海の土地に建設されるこのマンションは、オリンピック選手村跡地という認知度の高さがあるのに、価格が圧倒的に安いのが特徴です。

割安感がある理由の1つは、最寄り駅からのアクセスの悪さです。しかし、新橋・虎ノ門を結ぶBRTが通常運行を始めれば、アクセスはむしろメトロよりも良くなるかもしれません。

晴海フラッグのような坪単価300円万以下の物件が、東京都中央区に買える機会は、不動産暴落でも起こらない限り、恐らくもうないでしょう。

2年前は抽選なしでも買いましたが、今や人気化してしまい、抽選倍率も前回は平均6.6倍とかなり高くなっています。

しかし、参加しなければ当たる事はありません。ダメ元でやってみる価値はあるでしょう。

晴海フラッグパビリオンの完成は、2年後の2024年。果たしてその頃東京の不動産マーケットはどうなっているのでしょうか?


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。