パナソニックは、「選択型週休3日制」を試験的に導入する方針を明らかにしました。今年度中の導入を目指すとのことです。
それに先んじて、日立製作所も給与維持で「週休3日制」の導入を目指すと発表していました。
同社の「週休3日制」は、各方面からツッコミが入りボヤ騒ぎとなりました。
「週休3日で給与維持」って記事みて詳細読んだら「例えば、月~木曜日の労働時間を9~10時間と所定の7時間45分より長くし金曜日を休めば週休3日にできる」「日立の週休3日は勤務日の労働時間を増やすことで、総労働時間も賃金も維持する」とかで、いやそうじゃないんだ・・・って気持ちにしかならん
— ししゃも (@moplp9rj) April 11, 2022
働き方が柔軟になる取組は素晴らしい。ただ日立は週休が増えた分、他の日の労働時間が積み増されてるだけなので、「週休3日になる=生産性向上」とは言い切れないのだ。
週休3日制は大きく3パターンあるが、生産性向上と言っていいのは「総労働時間を減らしてるのに給与は維持」パターンだけだろう。 https://t.co/9eB4GbiAcw pic.twitter.com/hU0QtMcdKm
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) April 11, 2022
そのためか、パナソニックホールディングスの三島茂樹執行役員は、「1日の所定労働時間は変えず、月間の労働時間を減らす方向で検討している」と述べました。
ただし、同執行役員は「給与への影響は労使協議や社員個々への影響を含め、ていねいに検討していく」と付け加えています。こちらは下げるとも言ってませんが、給与維持は約束されていません。慎重です。
労働時間は変わらず給与維持か、賃金は減っても労働時間削減か、物価が高騰する中、悩ましいところです。
昨年パナソニックは希望退職者を募ったところ、将来期待していた人材までやめられてしまったので、危機感が醸成されているのかもしれません。
パナソニック社長が記者会見で「早期退職に応募したものが千人を越えた。将来期待していた人材までやめられてしまった。自分の早期退職募集の説明の仕方が悪かった」と反省の弁.
そんなことじゃなくて今時大量リストラするようなtopを抱く会社に夢も希望もないからでしょう.— Takeshi Hattori, Ph.D. , Hattori Consulting Int'l (@TAKESHIxHATTOR1) October 1, 2021
週休3日制、アメリカは高度人材の取り合いという理由で導入されました。一方の日本は残業代の削減が本音だということにならないといいですね。