ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が閉幕しました。ロシア代表が発言する際に、アメリカやイギリスなど複数の国の代表が退出して共同声明も採択されない異例の事態となりました。
UK, U.S. and Canada left G20 meeting when Russia spoke, UK says https://t.co/7kHUuGLmNa pic.twitter.com/Mm4WE50UwJ
— Reuters (@Reuters) April 20, 2022
イエレン財務長官とパウエルFRB議長は退席。
Treasury Secretary Janet Yellen and other global financial leaders walked out of a G20 session as Russian officials were speaking on Wednesday in an effort to underscore Moscow's isolation following the invasion of Ukraine. https://t.co/DaWWUruu8D
— NPR (@NPR) April 20, 2022
カナダのクリスティア・フリーランド副首相も英米に追随しました。
Deputy Prime Minister and Finance Minister Chrystia Freeland joined officials from other national governments in a walkout at a G20 meeting when the Russian delegation spoke at the event. https://t.co/laPLhAkoUl
— CBC News (@CBCNews) April 20, 2022
一方、日本の鈴木俊一財務大臣は退席しませんでした。
米欧中銀トップも途中退席 G20、鈴木財務相は同調せず https://t.co/2f05HBHBMT
— nippon.com(ニッポンドットコム) (@nippon_ja) April 21, 2022
出席前は「ロシアの暴挙抑えるよう努力」と意気込んでいました。さすがにロシアに対しては全面的に喧嘩は売れなかったようです。
鈴木財務相 来週のG20出席意向「ロシアの暴挙抑えるよう努力」 #nhk_news https://t.co/FpfPATXXC4
— NHKニュース (@nhk_news) April 15, 2022
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この顛末によって、世界の構図は可視化されたとの指摘があります。
G20、ものの見事に真っ二つ。経済制裁側10、経済制裁してない側10(ロシア含む)。
経済制裁をしている側にEUが入っていて、それ、構成国と独立の意思決定じゃないよね?となると、経済制裁してない側が多数派という見方も…ロシアは世界中を敵に回したというよりも、世界の構図を可視化した。
— 鈴木卓実 (@ta93_suzuki) April 20, 2022
新冷戦と言われるようになって久しいですが、過去の冷戦ほど単純ではないようです。
推しの教授の解説(2/n)
冷戦時代との違いは、どちらかの陣営にきっぱり分かれるわけではなく、中立的で曖昧な立場を取る国が多いことだろう。中堅主要国家であるBRICsやイスラエルは曖昧な立場を取り続けるだろう。— 佐々木 れな/ Rena Sasaki (@rena_in_dc) April 11, 2022
一方、ここのところ急激な円安で、鈴木財務大臣の発言には注目が集まっています。
ドル円上昇止まりません💦
鈴木財務相
「為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない」
「経済状況を考えるとデメリットをもたらす面が強い」
「緊張感を持って市場の動向を注視」こういう場合の定型コメントなので牽制にもならない。
この発言後ドル円一段高、足下見られて投機筋が攻めてますね。 pic.twitter.com/CBQdk8tweR— 大橋ひろこ (@hirokoFR) April 19, 2022
鈴木財務相が急激な円安について「輸入物価の一段の上昇につながるので、現状の経済状況を考えるとデメリットをもたらす面が強い」。要するに「注視する」だけ。こんことなら誰でも言える。だから何の歯止めにもならない。
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) April 20, 2022
英米と歩調を合わせなかったのは緊張感を持って注視しただけなのか、今後に注目です。