今朝の塾生とのZOOMズームで確立された結婚工学(都会の未婚男性向け)
恋愛工学は藤沢数希氏だが、私はこのたび少子化対策の根本概念である「結婚工学」を統計と分析から確立させましたのでここで報告させて頂きます。w
まずわたしがブログや本などでずっと提唱してきた具体的な少子化対策は、いまや結婚適齢期で子供を産める女性の絶対数が激減していることから、短期的戦略と中期的戦力に2分されます。これを混同している人が多い。
で、先日
というツイートから元の論文見たら「1943年から1975年に生まれた人を分析」・・・・っていま50歳代の団塊ジュニアの前の話と知って腰が砕けました。日本で少子化が急激に進んだのはちょうどバブルの頃(1986~)で、当時の夫婦世代は1960~年代生まれです。つまり日本の深刻な少子化問題を分析するならそもそももっと後の1965~1995年くらいに生まれた人の分析をしないと意味がありません。
いまでは大学進学率が最も低く、世帯収入が最下位とブービーの沖縄、鹿児島が最も出生率が高く、大学進学率と世帯収入がダントツの東京が最も低い。何度も分析したとおり、高学歴化が進んだため学費を含めた教育費の高騰が一番の少子化の大きな要因です。(結婚しない要因とは違います。結婚したけど子供の数が少ない要因です)。
大学進学率はバブルが始まったあたりから上昇しはじめ、今のレベルに達した。しかしバブル崩壊したあとも進学率は下がるどころか上がっている。高学歴の家庭ほど子どもも高学歴になるので子どもの数を制限せざるを得ない。これが少子化の大きな要因というわけです。
少子化対策の優先順位
特に東京は独身者が多く、ここが結婚しないと少子化は解決しないが、かといってそこからやっていると時間がかかり、どんどん人口が減少する。よってわたしはかねてより、最優先は敷居が低い
子供が1人いる家庭に2人目、2人いるなら3人目
という施策を大至急行うべきと主張している。まずココに手を付け、少子化の加速を止める。結婚も出産も経済と同じくマインドだから、たくさん子どもが生まれるようになればマインドも上がり、結婚する人も増えるはずだ。
具体的には子供が国公立大学の学費無償化と大学卒業するまで1人あたり5万円(以上)をその家庭に支給する。子供が4人いれば毎月20万円を支給。これでもオーストラリアやハンガリーより低いが出生率はあがるはず。ただこれは永続性がないといけないので、後からやっぱなくなりましたでは済まない。財源は高齢者への社会保険料(中でも医療費)を削減するのが理想的だが、抵抗が大きければ国債で良い。子どもへの投資は経費ではなく投資だから将来戻ってくるからだ。
ココに手を付けたら次は独身の既婚率アップの作戦である。
悪いけど結婚しやすい独身男性に絞る
結婚できない独身男性も二極化していると自分は考える。
内閣府の資料を見てみよう。
正規社員と非正規社員では結婚に対する意欲がまるで異なる。
非正規は学歴も年収も低く、付き合っている女性がいても(その比率は正規よりずっと低いが)
お金が無いから結婚できないと回答する人たちが非常に多い。
こういう結果から左の人たちは「少子化対策には非正規雇用を減らし、給料をあげることだ」と力説される。中には国債発行して金をばらまけば結婚できるという輩までいる。
こう言っては何だが、そもそも非正規でしか働けない意欲や能力の人もたくさんいるわけで、そうした男性に一時金がはいったからといって結婚したい女性がたくさんいると考えがたい。「収入問題を解決するには日本の景気を良くする」みたいな根本的な解決方法が必要になってくるのでそんなことをしている間に日本は滅んでしまうわけです。
そこで冷たいように見えますが、結婚できるのにその手法がわからずできない独身男性にターゲットを絞ります。具体的には
●理系
●メーカーなどの固い企業に勤務。研究・開発職など
●高学歴で収入は平均以上
●女性と交際経験が殆どなし
●仕事が忙しい
●オタク気味で能動的な趣味が薄い
みたいなペルソナです。うちの近所には電通大があるのでイメージできます。w
女性が男性に求めるのは性格と経済力で36%。優しさがはいると48%ですのでだいたいの理系高学歴男子はあてはまりそうですな。
自分は工学部建築工学科出身ですが、大学生の時に近くにスーパーゼネコンの研究所があってそこでバイトしていました。いまもあります。
その研究所で自分がいた部には30人くらいのエンジニア(20~40代)がいましたが、結婚していたのは3割程度でした。大学も蒼々たる有名なとこばかりで院卒も多く、給料もスーパーゼネコンですから安くはないのに結婚できない。その理由は
●職場に庶務の女子が一人きり
●職場と家の往復の毎日
●みんなクッソ真面目
●大学も工学部で女子は殆どいない
という簡単なもの。自分も大学の時はクラスに女子が2人で2人とも同級生と結婚しました。だって・・・
日本人の結婚相手と出会うランキング1位は職場。3位が学校。
つまり、職場に異性がおらず、学校にもおらず、ナンパもできず、飲み会も合コンもない場合はそれだけで46.5%の損失です。出会えるチャンスも半分だから結婚できるチャンスも半分です。よって、結婚するにはここの確率を上げれば良い。マッチングアプリやお見合いに行く前にもっと基本的な認識を変えます。地頭がいいクラスタなら理解できるはず。
基本的な考え方は感染症のそれ w
コロナでは全くあてはまりませんでしたが、恋愛→結婚は感染症の常識と同じです。
1 人流制限をしない
そもそも人流がないところに感染は存在しないのと同様、恋愛も存在しない。要するに出会いがないのに恋愛などないわけです。出会うために行動するのはゲスいしやりたくないと思う人も多いだろうが、出会うチャンスの高いところに自分が好きで行くなら問題はないはずだ。
喩えて言うなら、「鉄オタ写真を撮りに行くより、スノーボードツアーに行く方が男女の人流は発生する」みたいなものだ。これは人の趣味や好き好きに関係するが、一日家にいる生活をなんとかしないとそもそも人流が発生しないのだから出会いなどない。
2 濃厚接触しないと感染しない
これはゲスい意味ではなくて本当にそのままである。マスクをとって数時間は話す環境にないと恋愛に進展するわけがない。簡単なのは「飲みに行く」だが、飲みに誘うためにはそもそも人流がなくてはならないし、その人流で見つけた相手を誘うにも理由が必要。
地方のヤンキーに彼女がいる率が高いのは非常に簡単で、クルマがあるからだ。我々の青春時代は車を持つのがステイタスであり、女子を最初に誘うのは「ドライブ」だった。この効果は絶大で1日中二人きりで狭い車内で濃厚接触である。話す時間もめちゃくちゃあるわけで、これでダメだと思ったらそれまで。頑張っていい車を買えば乗ってくれる女子も多くなるのは自明だった。
ということで、ダラダラ書きましたが、結婚できない男子でも一定の条件を満たせば確率は10分に高まる。その確率をだう上げるかを考えれば良いという話をしました。
実はこの「結婚工学」を話した相手がわたしの塾生のコーチングしている内山さんなので、相談したい方はぜひ。w
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年5月1日の記事より転載させていただきました。