家庭の貧困が子供の学習や進学を阻むという傾向が、内閣府の初の全国調査で改めて明らかになりましたが、それを「親ガチャ」と形容した東京新聞の記事「『親ガチャ』データで裏付け」が議論を呼んでいます。
「親ガチャ」とはネットスラングで、生まれもった容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるという認識から、「生まれてくる子供は親を選べない」ことを、スマホゲームの「ガチャ」 に例えたことから広く使われるようになりました。
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貧困層を放置するのは行政による失敗なので、「親ガチャ」という言葉を使うべきでないと。
一方、日本に生まれてきた時点で「国ガチャ」に成功してるんだから甘えるなという意見もあります。ディアナさんはロシア生まれの関西系ロシア人で言葉にとても説得力がありますが、この発言も議論を巻き起こしました。
https://twitter.com/_charisma_doll/status/1519986493854724096
保守的と思われる立場の人からも。
海外から見ると、世の中は悲惨な国だらけなのだから、ラッキーなのだという指摘もあります。
ちなみに、「親ガチャ」に対して「国ガチャ」と言ったのは、飯山陽先生のようです。
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一方、「親ガチャなんて関係ない」と言う人は、本当の底辺を知らないのだという指摘も。
けれども、「親ガチャ」のようなことが議論になるのは近年の傾向ではという見解も。
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「子ガチャ」と言い出す人もいるようです。
「親ガチャ」という言葉はいろいろなレベルで使われていて、議論がかみ合っていないという一面もあるようです。
論争の前にまずは「親ガチャ」という言葉の定義から始めたほうがよさそうです。