ミシュラン三つ星チャレンジでわかった「当たり前のこと」

今年始めたミシュラン三つ星チャレンジ。これは東京にあるミシュランの三つ星をとっている12のお店を1年で制覇しようという試みです。お店のリストは以前のブログに掲載しました。

食べ歩きが好きな30年来の友人と2人で、お店を全店予約して制覇しようとしていますが、予約困難店が多く、なかなか苦労しています。

通常の電話予約では相手にされないことが多いので、予約専用サイトのキャンセル待ちを狙ったり、グルメな友人に席を譲ってもらったり、行けなくなった時の代打で出席したりと、あれこれ工夫をして、ようやくコンプリートに近づいてきました。

今週神楽坂にあるお店に出かけることができました(写真)。こちらの予約も友人が誘ってくれて2か月くらい前から予定していたお店です。今回も6人でクリエイティブで美味しいお料理を堪能しました。

ちなみに、これで12店舗中既に10店舗を制覇となり、残りは2つとなりました。

1年の前半で、8割以上のお店に行くことができたのは想定外の早いペースですが、まだ油断はできません。最後の1店舗がハードル高そうだからです。

まだコンプリートしていない中ではありますが、三ツ星のお店で感じたことは、価格と満足度は必ずしも比例しないという当たり前の事実です。

全ての店舗は超高級店で雰囲気や接客も素晴らしく、価格はそれなりにしますが、その中でも価格は2倍以上の開きがありました。では2倍高いお店が2倍美味しかったかと言われれば、逆にリーズナブルなお店の方が満足度が高かったりするのです。

いつも思うことですが、食事やお酒というのは「気分」の占める割合が極めて高いものです。価格が上がれば上がるほど、その比率は高くなっていきます。

お店のクオリティだけではなく、その日の体調や、一緒に行くメンバー、そしてスタッフの対応も大きく関係します。また、自分の好みがありますから、好き嫌いによっても満足度は変わってきます。

ミシュランの評価はあくまで、評価員によるものであって、私と完全に一致するはずはありません。参考にすべきではあっても、鵜呑みにする必要は無いのです。

もし年内に全店制覇できたら、12店の自分なりのランキングを作ってみるつもりです。これも飽くまで私の主観であり、グルメガイドよりも更に偏った多くの人にとってはあまり価値の無い情報です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年5月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。