ドタキャンリスクの回避に必要な「代打ネットワーク」

予約困難店と呼ばれるお店があります。もともと席数が少なくキャパシティーが少ないのに、常連が次回の予約をリピートするため、新規の予約がなかなか取れないお店です。

港区大門にあるそんなお店を、前回出かけた2ヶ月前から予約していました。ところが、予約確認の行き違いから、一緒に行くはずの1人が前日に行けないことが発覚しました。

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急遽、別の参加者を募るとしても、この予約は翌日の平日の12時からのランチです。スケジュールを調整できる人は、なかなかいなそうです。

お店に事情を説明して、人数変更あるいはキャンセルにしてもらうことも可能かもしれません。しかし、お店には迷惑をかけないようにしたいと思いました。

仕入れも既に行っており、キャンセル料がかかってしまう可能性もあります。

何より、定期的に通っていたお店の予約が途切れてしまえば、次にお店に行けるチャンスがなくなってしまうかもしれません。約束を守らない顧客は、お店からすれば無理日来てもらう必要が無いからです。

と言うことで、お店に行くまで24時間を切ったギリギリのタイミングで、慌ててたくさんの知り合いにラインやメッセンジャーでコンタクトを取り始めました。

想定されたことですが、ほとんどの人は東京にいなかったり、仕事の予定を変えられず断られてしまいました。

運良く予定を調整できる人が見つかり、付き合ってくれることになりました。予定通りに行けることになり、ほっとしています。

予約困難店に限らず、飲食店の直前のキャンセルはお店にとって大きなダメージです。二度と行かない店だからと言って、無断で予約をキャンセルする悪質な人もいますが、許されることではありません。キャンセルポリシーに従って、誠実な対応をしたいものです。

ドタキャンのダメージは、自分が飲食店経営者の立場でもあるので、身に染みてわかります。

それにしても、今回のようなメンバーが急遽行けなくなるリスクは今後も存在します。

リスク回避には、直前でもスケジュールを空けて参加してくれる「代打」の確保が必要だと思いました。その数は多ければ多い程安心です。

実際、何人かのグルメ友達とは、そのような事態に予約を融通できるよう「代打ネットワーク」を構築しています。

「代打」の依頼が来たときには、予約した人とお店のために極力協力しています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年7月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。