第7波は6波と比較してどれくらいの脅威なのか

またまた感染者数で煽るテレビと専門家

あの岸田総理でさえ「もうコロナでは重症者がでないので経済を回さないと」と口走りはじめたというのに、相変わらずテレビは煽ります。ココの最大の問題は

本当に第7波は重症者数が少なくなっているのか

という点なのですが、厚労省もアドバイザリーボードや東京都の専門家会議も全くその予測はしていないようです。先進国ではたぶんしているので日本の2倍の新規陽性の米国も規制は全くないわけです。ここ1ヶ月の人口あたりのG7各国の陽性者数。


日本の入国規制をG7と同じにします!! by 岸田

って過去1ヶ月でG7で新規陽性の増加が2番目に少ないのにビビりまくってマスクだ、感染対策だと騒ぎまくるマスコミと専門家の日本。

選挙でエイエイオーって大声で密集するのに島根では学校は重症0でも休校です。

そんなわけで第6波と7波ではどこが違うのか、さっくりと試算して見ます。てか、なんで誰もやらないの?

SeanPavonePhoto/iStock

第6波と7波は波の形状が違う

高齢者がワクチンを3回も4回も打ち、若い世代もイヤイヤながら半数くらいはワクチンを3回まで打って、2~3ヶ月くらいはなんとか抗体もあるから多少は感染しづらいわけですが、みなさんすでにとっくに3ヶ月は経過してそうです。

 

で、第6波はドカンと来て1ヶ月でピークアウトしてそのあとダラダラと減りました。


こちらは報告ベースなので発症ベースではピークは1月下旬です。1ヶ月でピークに達したわけです。

これにたいして第7波は


6/20あたりから増加をはじめました。

増減のカーブがまるで異なるので、1日の新規陽性者数を見ても意味がありません。なので第6波と7波の累計陽性者数と、重症者で比較してみることにします。

延べの陽性者数で東京の重症者数はどれくらい違うか

まず第7波のスタートを6/20とすると昨日までの新規陽性者数は88374人です。

第6波は年末にオミクロンが出てきて年末年始の家族団らんで広がり、ちょうど正月から始まりました。

88374人に累計がなったのはだいたい1/24あたりです。

同じ累計の陽性者数で比較して

第7波 重症 10人
第6波 重症 12人です。

この時点では第7波の重症化率は20%程度しか減っていませんよね。

なんだ、かわらないじゃないか!!と思うかもしれまませんが第6波の場合、そこから1週間で


このように重症は倍増しました。つまり、第7波が第6波よりも重症化率が低いかどうかは

これからの1週間で判断がつく

ということになります。

で、そもそも第6波って致死率はどうだったん?

こちらは死者のグラフで


※ちなみにわたしは第2波などなかった。あれは単に「37度以上が4日ないと検査しないから無症状でも検査する」に変わり、第1波の残滓がでただけという風に考えています。何度もブログに書いてますよね。

こちらは陽性者数


感染者数の山と死者数の山を対比して見てください。

いままで何度も書いてきましたが、コロナは日本においては第4波まではファクターXに守られて、「致死率は高いが感染しづらく死亡率(人口あたりの死者数)は低い」病気でした。めったに掛からないけど掛かったら致死率が高い、まあエボラみたいな感じ?
それが第5波でファクターXがなくなりましたがすれすれで高齢者のワクチンが間に合ったために、「致死率が高くて死亡率はまあまあ」になりました。


デルタとその前のアルファはたいして致死率は変わっていませんでした。

第6波のオミクロンでは完全にファクターXは消滅して東京都だけで100万人以上が陽性と診断されました。検査してない人や無症状の人を考えると大半が罹患済みということになり、どえらく広く感染したため、致死率は低いが見かけ上の死者数は多くなりました(感染が大きく広がったので直接死がコロナでないものもたくさん含まれた)。さらに余命短い高齢者が最後の一押しで亡くなるケースも多かった模様です。

感染者数がそのまえのデルタと比較してもハンパなく多いのに、死者数は同じくらいです。

で、


オミクロンの致死率は

ワクチン3回打った50代以下0% 80代1.79%
ワクチン2回打った30代以下0% 40代0.01% 50代0.02% 60代0.22% 80代3.15%

※現状では高齢者はほとんど3回打ちました。
ワクチン未接種30代以下0% 40代0.09% 50代0.17% 60代0.63% 80代6.63%

と、明確にワクチン未接種者の致死率が高いのですが、それでも50代で600人に1人。好き好んで打たないのですからもう自由にしてあげてください。そのために経済止めるとかおかしいでしょう。
ワクチン3回打てば70代でも致死率0.63%、デルタは上記のように65歳以上の致死率4.5%ですから、致死率は1/7になりました。

弱毒化したのではなく人間にワクチンと自然感染で抵抗力がついた

こう書くとオミクロンは弱毒化したという人がいますがそれは間違いです。


過去120日間の人口あたりの死者数。香港は日本の累計死者の5倍。台湾は1.3倍で、その死者の殆どがワクチン未接種の高齢者です。

コロナはひと言で言えば
ワクチン未接種の高齢者が死ぬ病気
であり、
唯一のコロナ対策は高齢者にワクチンを打つこと
なのです。


これ以外のコロナ対策はないのです。人流の抑制もマスクも効果ありません。マスクが効果があるなら第6波なんてきませんでした。

人流抑制も効果ありません。


これは厚労省のアドバイザリーボードの資料ですが、赤い線が人流です。どうみても人流が増えているのに感染者は減っています。要するに新しい変異株が出てくると感染拡大し、かかりやすい人がかかると収束する。これが山火事理論であり、論文にならないと信用できないという人のために原子核物理、核反応理論の専門家の仁井田氏によって論文にもなりました。この理論でいままでのコロナの周期をしべて説明できます。

ブースター接種は効果がなかったのか:山火事理論で検証

結論、コロナはもう終わった

●第6波と7波の比較は1週間待て
●そもそもオミクロンは高齢者にワクチンさえ打っていれば早々は死なない
●人流抑制などはまったく効果がないし感染拡大とは関係ない
●こんなことは先進国ではみんなわかっているから感染者数が増えても気にしない


とっとと馬鹿げた規制をすべて撤廃しろ

ということで本日も怒りを覚えます。安倍さんは5類に落とすっていってたので岸田にはそれをちゃんと踏襲して欲しい。

わたしと音喜多君、立憲の中谷さん、自民の藤末さんの新刊「日本沈没を食い止めろ!」がでました。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年7月6日の記事より転載させていただきました。