1日のニューヨーク外国為替市場で、日本円が対ドルでさらに下落し、24年ぶりに1ドル140円台になりました。1998年以来の安値です。
年初と比較して25円近くの下落になります。
大規模な金融緩和を続ける日本と、利上げを進めるアメリカとの金利差が広っているためという見方が優勢です。アメリカでの物価上昇を抑えるため、FRBは今後も利上げをする見通しです。ドル高基調が収束しなければ、円安は続くと指摘されています。
また、貿易収支も円安に関係していると言われており、原材料や製品を輸入している企業が支払いをするためにドルを調達するため、円を売る動きが大きくなるといわれています。
そもそも日本の弱体化が原因なので、この程度でガタガタいうなという指摘も。
日銀による指値オペは政治的には限界に近づいているという指摘もあります。
日本人による円キャリーも活発になっています。
岸田首相は円安が追い風になると言っていますが、そうでない見方もあります。
アップル製品は庶民には高嶺の花になりつつあります。
海外で働く公務員の活動にも影響が出てきているようです。
日本がこれから貧しくなっても住み心地がよければよいのですが。貧すれば鈍すると言います。
いかなる局面でも儲けられる人は儲けられています。
ただし、円安のメカニズムは複雑です。
この円安を是正するために金融緩和を止めたほうがよいという指摘もありますが、既にそのタイミングは逸してしまっていようにも見えます。