2度目の会話が続かない?会話力を鍛えたいアナタに!

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聞き上手で乗り切れるのははじめましてだけ? 人見知りの人も、初対面の会話はできるという人も「出会ってから2度目の会話が難しい」と感じたことはありませんか。

初対面と2度目の会話の違いはなんでしょうか? 初対面の会話は住まいや仕事など、お互いの『情報』について話せば会話は続けることができます。しかし2度目に会ったときはそうはいきません。話す話題がなくなってしまうということが起きてしまうのです!

2度目の会話が続きません
野口 敏 著
サンクチュアリ出版

 

 

 

話す話題が見つからない

あなたは、人にさりげなく話しかけられますか? 話しかけにくい場合は「相手に苦手意識がある」ということです。職場で極端に話しかける回数が少ない相手はいませんか? 部長、課長、上司ですか。これは暗に「あなたに興味がありません」「苦手です」を伝えていることと同じです。なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

このような人は、最初だけはどうにか乗り切れます。しかし2回目からが難しいのです。初対面の会話はできるという人も、「出会ってから2度目の会話が難しい」と感じたことはありませんか。このような人のことを『2度見知り』だと著者の野口さんは言います。

「だいぶ暖かくなってきましたね」。このようなやり取りに意味を感じない人も多いと思います。以前なら、「だいぶ暖かくなってきましたね」は相手に好意を伝えている言葉として考えられていました。返事に「そうですね」と返せば、『わたしもあなたに親しみを感じています』を伝えていることと同じ意味でした。(野口さん)

このやり取りが、お互いに親しみの橋をかけていたのです。いつか顔見知り程度の人にも自然に「今日は風がきついですね」などと話しかけられるようになりましょう。人に親しみをもって言葉を交わすと、それはあなたの心にも、やさしくあたたかな気持ちを贈ることになるのです。あたたかな気持ちで言葉をかけてみましょう。(同)

倒置法をご存じですか?

簡単で誰でも使えるテクをお教えしましょう。倒置法という表現法があります。単純なものとしては「早く行こうよ」を倒置法に変換すると「行こうよ、早く」になります。あるいは、「今日はいい天気だね」は「いい天気だね、今日は」になります。

仕事で話す相手がプロ野球チーム「ヤクルトスワローズ」のファンだったとしましょう。打ち合わせには雑談から入ることが多いですが、次のように話すのです。

【倒置法のケースA】

自分「よかったですね!」
相手「なにがですか?」
自分「高津監督の采配は見事でした!」
相手「あー、そうですね(笑)」

【倒置法のケースB】

自分「すごかったです!」
相手「なにがですか?」
自分「村上の5打席連続ホームランは圧巻でした!」
相手「あー、そうですね(笑)」

相手は「そうですね」としか答えようがありません。肯定的な言葉「そうですね」を引き出せるのですから、効果があると言っても間違いはないでしょう。野球以外でも使えます。今日の天気について「よかったですね。晴れて」。先輩が見ているドラマについて「感動しました。昨日のドラマ」など。

すぐに活用できるテクが満載

世の中には、会話を困らせるさまざまな人が存在しますが、本書にはわかりやすい対処方法が書かれています。親しくない人と会話をするときに、困ったことのある人は少なくないと思いますが、どのような言葉を選べばいいかが明確になると思います。

仕事の場でもプライベートでも、この本を読んで関係を深める力をつければ、2度目の会話のみならず、初対面の会話も大きく変わっていくことでしょう。豊富な事例とケーススタディは実践向きです。今日から試してみてはいかがでしょうか。