俳優の香川照之さんが、銀座のクラブでホステスに性的被害を与えたと「週刊新潮」に報じられたことを受け、自身が司会を務める朝の生放送の番組「THE TIME」（TBS）で、謝罪した。
「半沢直樹」ほか数々の人気ドラマに出演してきた香川さんの性加害報道に驚き、残念な気持ち、または不快な想いをされた方も多いだろう。
香川照之氏Twitterより
香川さんは、2019年に銀座の高級クラブにて、従業員の女性へキスをしたり、胸を触ったりしたするなどの行為に及んだという。被害を受けた女性は、その後、PTSD（心的外傷後ストレス障害）に陥ったとされる。女性は事態を止めなかったクラブのママを相手取り損害賠償請求を起こしていたが、後に訴状を取り下げているとのこと。そして、香川さんは、被害女性に謝罪し、許しを得ているとのことだ。
今回の報道を受け、ネット上では「ホステスってそういう商売だろ」とか「「キャバやクラブに行く奴なんてみんなやってる」「銀座のプロのホステスが、キスやお触り程度でPTSDになるわけないだろ」という心ない論調が見られた。
しかし、週刊誌で報道されている、香川さんが女性にしたことは、そのようなことを遥かに通り越したえげつないものである。電車のなかで痴漢をすれば、当然ながら逮捕されるだろう。香川さんがしたことは、それと同じ、いやそれ以上ともいうべきものなのに、なぜ、香川さんは逮捕されていないのか？正直なところ、それが疑問でならないのだ。
女性は事態を止めなかったクラブのママを相手取り損害賠償請求を起こしていたというが、普通ならば、すぐに警察にコンタクトをとり、しかるべき、対処をしてもらうべき案件であろう（いくらクラブのなかの出来事とはいえ）。
それがそうはならずに、香川さんは今までテレビに出演してきた。それが不思議でならない。クラブやホステスの女性がことを荒立てたくないと自制したのか否か、詳しいことは分からない。
香川さんが起こした事件を矮小化したり、被害者女性へ責任転嫁するかのような発言が見られたが、どう考えてもそれはおかしいだろう。私も香川さんの演技は個性的で面白いと思って見てきただけに、今回の報道は残念である。
