75歳以上の保険料引き上げ検討:もはや収拾のつかない世代間闘争?

政府は、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度の保険料を引き上げる「検討」に入るようです。高収入者限ってということです。年内に具体化し2024年度以降の実施を目指します。

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高齢者が増えて現役世代が減る中、制度を維持するためにも費用をどうやりくりするのかが大きな課題となっています。

また、今年の10月1日から、75歳以上で所得が一定以上が窓口で支払う医療費の自己負担額が2割に引き上げられます。

「コロナ対策」でジャブジャブにお金を使ったツケが回ってきたという指摘があります。

団塊の世代が後期高齢者になる前になんとかしてほしいという要望も。(団塊の世代は1947~1949年生まれなので47年生まれの人は今年で75歳になります)

どうしてお年寄りを虐めるんだとも。このままでは現役世代とお年寄り、どちも被害者になりえます。ちなみに、日本の経済発展を支えたお年寄りって何歳以上なんでしょうか。

それが世代間のゼロサム・ゲームにならないといいのですが。出産費用が保険適用されていないなど、日本は現役世代に厳しい国のひとつです。

窓口での自己負担が低いために過剰需要が生まれていることは以前から指摘されていました。

残念ながら、消費税増税の大半は“福祉”に使われてしまっています。

今回も論点が複数存在し、議論が錯綜し、混乱しています。しかし、日本社会にそんな悠長な時間は残されていないと思われます。