財務省の貿易統計速報によると、8月の貿易収支は2兆8173億円の赤字となりました。2014年1月を上回り過去最大の赤字となりました。
貿易収支とは、モノの輸出入の収支のことをいい、日本は輸入額が輸出額を上回る貿易赤字の状態がが続いています。モノだけでなくサービスの取引、投資収益のやりとりなど経済取引で生じた収支である経常収支はまだ黒字ですが、黒字幅は縮小してきています。
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円安でもモノなのですぐには輸出は増やせません。
こういう状況をJカーブ効果というのだという指摘もあります。
円安を警戒している国もいるそうです。
しかし、円安になっても日本に輸出する余力はなくなってきているのかもしれません。
今のところ所得収支の黒字は貿易収支の赤字を上回っています。
極端に経済指標が動くと、過激な表現も出てきてしまいます。不穏です。
資源高や円安の影響で、輸入額は前年同月と比べて49.9%増の10兆8792億円となりました。19カ月連続で前年同月を上回っています。一方、輸出額も約22.1%増の8兆619億円で、18カ月連続で前年同月を上回っています。
お金(円)の価値が下がっているのが見て取れます。