いよいよ10月11日から外国人観光客の「個人旅行」や「ビザなし渡航」が認められ、水際対策が緩和される予定です。
日本のコロナ対策は、海外から見るとかなり異質です。
日本では、相変わらず屋外を1人で歩いている時でも、ほとんどの人たちがマスクをしています。
また、お店の入り口でマスクをするように店員から要請されるのに、店内ではマスクをしない来店客同士が大声で会話しても何も言わない。そんな謎対応の飲食店もありました。
そもそも、海外より国内の新規陽性者が多い中、海外からの渡航を制限するのも理由がよくわかりません。
来月から外国人観光客が大量に入国すると、マスクをしない人が増えていきます。
外国人の中でも特に欧米人にはなぜか強気に出られない日本人はマスクをしろと外国人に言うことは無いでしょう。そもそも、マスクをする理由もロジカルに説明することができないのですから仕方ありません。
そしてそのうちに、外国人に影響されてマスクをしない日本人が徐々に増えて、なし崩し的にマスクをする人が消えていく。そんな展開が予想されます。
江戸時代の鎖国が黒船の来航で変わったように、脱マスクも外圧によってしか変えられない。
現状維持バイアスが強く変化を望まない、横並び主義の日本は、受け身の対応でしか変わることができない。何とも悲しい現実です。
マスクはともかく、外国人が大挙して来日すると、国内の観光地は大混雑になり、予約が取れず料金もアップすることが予想されます。浴衣を着てのんびり京都の街を散策するような楽しい時間(写真は2022年7月)は、もう味わえないかもしれません。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。