シャトー・ラフォリ・ペラゲ メゾン・ラリック2(ソーテルヌ)

葡萄畑ツーリングを楽しんだ後は、シャトー・ラフォリ・ペラゲの、ラリックとコラボしたハーストの十字架と”クラインブルー”のニケに見守られた礼拝堂カーヴへ。

白ワインは、発酵が終わりバトナージュの季節。プレクシグラスを使った樽で、バトナージュの様子をみる。

発酵が終わったばかりのセミヨンを味見。今年もいいミレジムになりますように。

グラスはもちろんラリック。細く刻まれた線のおかげで持つ手が滑らず安定感あって好き。一つ一つが手作りで、裏にLaliqueと彫られている。

敷地内のブティックは、ラフォリ・ペラゲのコーナーとラリックのコーナーに分かれている。ラリックコーナーにセレクトされている商品が、シャトー・ラフォリ・ペラゲの美しきソーテルヌの琥珀グラデーションと呼応していて素敵。

シャトー・ラフォリ・ペラゲ4ミレジムの試飲会。

Diner a Chateau Lafaurie-Peyraguey, cuisine signee par Jérôme Schilling.
La derniere fois en 2019, il avait ☆ puis quelques mois, ☆☆
Entouree par l’art de table Lalique, belle soiree.

シャトー・ラフォリ・ペラゲでディナー。2019年に来た時は1つ星だったけど、この春から2つ星。おめでとー!

まずはバーでアペリティフ。内装の隅々まで全てラリックのアールドヴィーヴル。

ラリック金魚をあしらったプレートがかわいい。

シェフのジェローム・シリングは、モナコでクリストフ・キュサックや(クリストフの美味話で盛り上がる)、ポイヤックでティエリ・マルクスらに師事した料理人。

シャトーの誇り、プルミエグランクリュのソーテルヌの魅力や特徴を絶妙に料理にいかしている。

シャトーのボトルをデザインしたアミューズセッティング。

おお、バター、いとしのル・ポンクレ!ダヴィッド、元気かなぁ。葡萄の葉っぱと葡萄型。

ラリックの動物モチーフの中で一番好きなのは、イロンデル(ツバメ)。

料理はもちろんよいけれど、一番印象的だったのは、ロックフォール&シャトー・ラフォリ・ペラゲ98ジェロボアムのマリアージュ。両者が共有する油脂と旨味を機軸に、ロックフォールのツンとした風味と極上ソーテルヌの完熟甘みが、見事に響き合う。

王道マリアージュではあるけれど、王道はやはり強し。

このシャトーのオーナーであるラリックのテーブルアートに彩られ、収穫直前のセミヨン葡萄畑を眺めながらの楽しいディナー。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年10月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。