日本人にとってハワイが最高のリゾート地である理由

ハワイに初めて行ったのは40年以上前の学生時代でした。当時はバックパッカーで、為替レートは1ドル260円台。お金がなくて、ハワイを楽しむ事は全く出来ませんでした。

その後、アジアやカリブ海など、世界各地に出かけましたが、ハワイには日本人にとって他のリゾート地にはない魅力があります。

まずアクセスの良さと安全性です。日本から飛行機で行きは7時間程度。アジアに比べれば少し遠いですが、気になる距離ではありません。

現地の入国も簡単で、街中でも日本語が比較的通用します。繁華街であれば、夜歩いていても安心です。日本人にとっては、海外に来た感覚があまりないかもしれません。

2つ目が気候です。アジアのリゾート地の問題は、湿気が強いことです。日本と同じように蒸し暑い天気で、気持ち良い風をあまり感じることができません。

ハワイの適度に乾燥した風は心地よく、他にはない価値を提供してくれます。

3つ目はインフラが集積していることです。

ワイキキの中心部に主要なホテルが密集しており、徒歩圏内でほとんどの場所に出かけることができます。

ダウンタウンなどに出かけたいときは、UVERを使えば簡単に行くことができます。

日本人には最も人気のあるリゾート地ですが、今回ワイキキの観光エリアを歩いていても、アジア人を含む日本人の姿を見かける事はあまりありませんでした。

中国人はロックダウンの影響、日本人は円安の影響と思われます。ロックダウンはいずれ解除されるでしょうが、円安が続けば日本人観光客はもう戻ってこないかもしれません。

素晴らしい環境が手軽に味わえなくなるのは、とても残念なことです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。