観光客としてハワイのオアフ島に来ていると、滞在するのはワイキキかアラモアナ。せいぜい、カハラホテルくらいにしか行きません。
これらのエリアは治安も良く、清潔に整理された街並みの中で楽しくのんびり暮らしていると、この世の楽園のように見えます。
しかし、そんなキラキラ輝く輝くハワイにも「影の部分」があることを知りました。
それは、表面上は何も悩みが無く明るく生きている人であっても、人知れず影で悩みを抱えているのと何だか似ています。
例えば、ハワイはコミュニティーベースの社会であり、閉鎖的なマーケットと言われています。事業投資で日本から進出した9割以上が、思う通りの成果を上げられず、数年のうちに撤退するそうです。
また、契約関係でトラブルを起こしたり、従業員との関係を維持することができず事業を継続できないケースも珍しくありません。中には、事業を開始する前の準備段階で事業化を断念するケースもあるそうです。
ビジネスとしてのハワイは、楽園ではなく厳しい競争社会。これが現実なのです。
また、ハワイの経済の中心は観光業で、それ以外の地元の雇用機会はあまりありません。観光業は平均年収があまり高くなく、優秀な若者は島から出て行くと言われてます。
蟹カレーを食べるためにアラモアナの北部のエリアを歩いていると、街中にホームレスがいるのを見かけました。このエリアは治安もあまり良くなく、観光客が集まる一部の繁華街エリアとは別世界のようです。
地元の人たちにとっては、ハワイは必ずしも楽園とは言えないようです。
わずか数日間ハワイに滞在しただけでも、見えてくる現実がありました。
高原の高級住宅エリアに行けば、数十億円するような豪邸が立ち並んでいます。一方で生活に苦しんで路上生活をしている地元の人たちもいる。まさに資本主義社会の縮図のような社会がハワイの現実なのです。
帰国の時間が近づいてきて、なんだか余計なことばかり考えるようになってしまいました。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。