東京はまだピークアウトなんてしてませんけど?
コロナももう3年もやっていて、医療専門家のすっとこどっこいには恐れ入る。何も予測できない。見ているのが発表ペースの新規陽性者数だからだ。
「増加鈍化、ピーク到来も」 コロナ流行に地域差 厚労省助言組織
新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織は22日、全国の新規感染者数について「増加速度の鈍化が見られ、ピークを迎える可能性もある」との見解をまとめた。
あのですねぇ・・・第7波まではHER-SYSへの陽性者の登録はクリニックの医師や、パソコンも使えない医者はFAXで送って保健所が入力していたわけです。だから入力がメチャクチャ遅れた。下手したら反映まで1週間以上みたいなのもあって全く感染拡大やピークの目安に使えなかった。だからこそわたしは陽性率に注目したわけだが、第7波では途中で検査基準が変わり使えなくなってしまったわけです。
第8波では実はこうなってます。
・薬局で研究用でもなんでもいいからキットを買って陽性が出たり、無料検査所で陽性になった場合
→申請フォームからメルアド登録。陽性者登録申請用のURLを記載したメールを送付されるからそこから写真や保険証やマイナンバーカードで自主登録
・発熱外来で陽性ですって言われた場合
→上とほぼ同じだがキットの写真などが要らないかわりに診断書の写真を送る
となっていて、勝手登録になりました。が、保険証を自分でマスキングテープしたり、いろいろ写真撮ったりして登録するわけで、したからといって毎日保健所から「生きてますか」って確認が来るだけの鬱陶しいサポートがあるのみ。でね・・・わたしも20日ほど前にコロナ(市販キットでは陰性だが39.3度出てほぼ間違いなく)になったし、周囲に何人もなったのがいるんですが
面倒だから登録したのは1人だけ
です。だいたい熱が38度とか39度でてるときにこんな細かい作業しないって。しかもなんのメリットもない。65歳以上の高齢者は発症届っていうのを出すらしいがそんな面倒くさいこと、誰もしないってば。発熱外来にいってカロナールと炎症止めもらってあとは数日寝てるだけだ。
ということで、陽性者数は発表よりずっと多いと考えるのが当たり前で、「増加が鈍化してるからそろそろピーク」とかなにいってんの、である。いま唯一の指標になるのは街中の無料PCR検査の陽性率で、これは無症状の人しか検査しない。身に覚えがあるから検査するのか、逆に陰性証明的に使いたいから身に覚えがない人が検査するのかはわからないが、週ごとに結果を公開している。東京はここ
11/20までの市中陽性率は4.7%でいまだ上昇している。町を歩いている無症状の人の21人に1人が陽性であります。第7波では7%くらいまで上がったのでピークはまだでしょう。
神奈川県も同等くらいです。
神奈川の第7波のピークは13%くらいでした。
東京は、第6波、7波とも、感染拡大からピークまではちょうど1ヶ月ですので、ピークは12月上旬〜中旬になるのではないでしょうか。ただし新しい変異株の伝染性がまだ分かりません。指標となる市中感染率を注視すれば良いのに専門家ってほんと、なに見てるのかな。
んで、ゾコーバに話をうつす
わたしのコロナは熱は39.3度まで上がりましたがそこから解熱まで1日。頭痛も下痢もなく、喉が3日間痛かったのと咳が2週間続いたくらいでインフルエンザよりよほど楽でした。39.3度でも平気でZOOM会議していたしアイスやうどんも食ってました。
で、認可されたゾコーバは「重症化リスクのない若者の軽症の人向け
【解説】国産初の新型コロナ飲み薬「緊急承認」 重症化の予防効果“確認されず”「現場にニーズは…」
「けん怠感」「発熱」「鼻水・鼻づまり」「のどの痛み」「せき」といった5つの症状について「症状改善までの時間が短くなる」という効果があるのだが、なんと
8日間が7日間になるだけ!!
というものです。しかも
妊婦、もしくは妊娠の可能性がある女性は使えません。動物実験で「催奇形性」、つまり胎児に奇形が生じるリスクが認められているからです。高血圧や高脂血症など36種類の薬と一緒に飲むことが禁止されていて、医師や薬剤師は患者が飲んでいるすべての薬を確認する必要があります。
リスクの高い人は逆に使えない・・・・・
肝心の薬価ですが、まだ決定していないのですが前例並みとなるのが普通でして、だいたい5日分で
ひとり10万円!!!!
だそうです。2類相当だから薬代は無償で健康保険が負担します。いま毎日12万人が陽性ですから、この人たちに配布すると
1日120億円!!!!
となります。バカなんですか。
経済のど素人の医者が煽る
中村先生もテレビを見てデタラメ言う医者にお怒りです。
#TBS#Nスタ#ゾコーバ 早期投与で重症化予防とか言ってるけど、そんな効果証明されていない
訂正したほうがいい松本先生治療の選択肢が増えるとか言ってるけどなんだかな
そのあと
症状が取れるから重症化予防は期待できる
おいおい、入院予防出てないよね本当何適当に宣伝してるの!
いい加減— 血液内科医 中村 幸嗣 (@yukitsugu1963) November 23, 2022
いったいテレビのお医者さんたちは治験のデータを読んでいないのでしょうか・・・・
このテレビ医者たちが絶賛するゾコーバ。国はすでに100万回分の注文を入れているといい、総額1000億円です・・・・!!!
で、いまだ2類相当なのでこの「8日間の症状を7日間にするだけの健康な人に投与する薬」は無料になります。我々の税金から支払われます。仮に5類なら現役は3万円支払うわけですが
あなたは3万円払って1日だけ症状を短くして貰いますか?
と、問いたい。わたしなら絶対に要らない。だいたい8日間っていうのは有症状の場合の隔離期間である。8日経ったら社会復帰してもよいわけです。つまり普通は症状はほぼなくなっている。これを1日短くするのに意味あるのかね?
もうね。経済より命、どころか「経済より医療」になってないか。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年11月24日の記事より転載させていただきました。