あまりに厳格な新型コロナウイルス対策の規制のため、それに対する抗議活動が上海を含む中国各都市に広がっています。都市封鎖などの厳しい対策によって経済が停滞してしまっていますが、感染者数は過去最高を記録し、中国人民の不満が高まっているようです。
中国政府は、これらの抗議活動の報道を禁止しており、国内のネット投稿にとうこうされた動画や画像も随時削除しているとのことです。
新疆ウイグル自治区で起きた火災の追悼式が24日に行われていましたが、そこから習近平政権への抗議行動に発展していったということです。コロナ対策の封鎖によってこの火災の消火が遅れたと指摘されています。
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なんらかの行動が北京でも広がっているようです。
上海ではいままでになかった事態が起きているという見方もあります。
公然と抗議活動が起きるのは初めてのことで、この状況は大いに注目すべきです。
中国国内ではゼロコロナへの不満が溜まっています。
しかし、取り締まりもかなり厳しくなっているようです。
中国の専門家からすると、こうしたデモが頻発していること自体が衝撃のようです。
これで共産党が追い込まれると、台湾有事への危機が高まるのではという指摘も。
先日はイギリスで、中国に抗議するデモ参加者が領事館に引きずり込まれ暴行受けるという事件も起きました。
一方、台湾も統一地方選挙の結果で微妙な状況になってきています。
また、イランもアミニ事件以来、政情不安になっています。盤石のように見えた独裁政権にほころびが見えてきたようにも見えます。
世界が大変なことになるイベントが同時進行中です。
世界経済にとってはまさにブラックスワンになる恐れもあります。
中国政府にも余裕がなくなっているようにも見えます。
この暴動は何か変化の兆しでしょうか。それともただのガス抜きでしょうか。