売上高、社員数、労働時間は少ない方が良い

今年度の資産デザイン研究所ともう1つの資産管理会社の決算が終りました。どちらも私が代表取締役で100%株式を保有する会社です。

売り上げは、2社合わせて2億円を超えた程度です。でも、売上高利益率は約50%で、当期利益は今期も「大台」を維持することができました。

経営者の最大の社会貢献は納税です。法人税などの納税額は合わせて3000万円を超え、株式会社としての社会貢献は、今期もしっかりできたと思います。

Chinnapong/iStock

私が仕事で心がけている事は、会社を大きくすることではありません。むしろ、なるべく小さな組織で、効率的に収益を上げる体制を継続することを目指しています。

社員は代表取締役の私だけです。「劇団ひとり」状態の最小組織ですが、その分1人当たりの収益はダントツ稼いでいます。

仕事は1人でやるのではなく、様々な会社や有能な人たちとアライアンスを組み、事業展開しています。社員を雇わないのは、社員を評価したりするマネジメントが極めて苦手だからです。

このような仕事の進め方だと、お互いに価値を提供できなければ、契約はなくなってしまいます。常に緊張感を持って、できる人たちと気持ち良く仕事をするやり方が性に合っています。

安定した利益を確保できるようになったのは、不動産賃貸収入のウェイトが高まっているのもあると思います。日本国内だけではなく、海外からの収入の比率も高まっています。

人の代わりに、お金が働いてくれることで、労働時間は減らしても収益が出る仕組みができました。

おそらく、私は1日平均で2〜3時間くらいしか働いていないと思います。年間労働時間が1000時間としても、当期利益から単純計算して時給10万円以上です。

時給の高い仕事とは、同じ時間働いても、社会からより多く感謝される仕事と解釈しています。

これからもさらに、売上ではなく利益率を高め、時給の高い仕事にフォーカスすることで、さらに労働の質を高めていきたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。