危機の時代、歴史の転換期に何をなすべきか

2023年:あけましておめでとうございます。

いよいよ今日、2023年が始まりました。みなさま、あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりありがとうございました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

昨年一年を振り返ると、本当に歴史の転換点と呼ばれる年として2022年は記憶されるだろうと改めて思います。ロシアによるウクライナ侵略(ロシア・ウクライナ戦争)、安倍元総理の暗殺、習近平国家主席が3期目を決め、北朝鮮はミサイル連射、日本は、国家安保戦略他「3文書」を閣議決定、5年内に防衛費11兆円達成(倍増)を決めました。

岸田内閣は、長年、日本の課題と認識されながら、なかなか手が付けられなかった大きな課題に取り組んでいます。安保三文書、労働の流動化と賃金アップ、そして、本年は是非少子化対策に抜本的に取り組んでもらいたいと思います。

imaginima/iStock

私は、参院選でも訴えてきましたが、3歳からの幼児教育は義務教育化するべきだと思っておりますし、大学までは基本無償化するべきだと思っています。

そして、今年は、おそらく、2022年以上に激動の年になる予感です。ロシア・ウクライナ戦争の決着がつくかつかないか、中国の将来見通しが見えるかどうか。日本は、今年は、非常任理事国でありG7議長国です。おそらく活発な外交の年にもなると思います。日本経済は、岸田内閣の労働流動化政策や金融政策が奏功して賃金上昇の実現に繋がっていくことと予想(期待)します。

昨2022年は、私自身にとっては、もちろん素晴らしいこともありましたが、困難と迷いの時間が多い一年でした。組織壊滅状態から準備が始まった選挙(大阪の皆様ありがとうございました!)、そして、安倍元総理が暗殺され、その後、やるべきことは多く日々雑事に追われながらも一体自分は何を目指せばいいのかわからない気持ちのまま時間が過ぎました。

その中でも多くの方々に支えて頂き、導いて頂いたことにとても感謝しています。今思っているのは、ともかく、日本のためになすべきだと思うこと(山のようにあるので優先順を付けるのが大変)について、仲間を見つけて取り組んでいきたいということ、そして、「今」を大事にしようということです。

さて、皆様は、どんなお正月を過ごされているでしょうか。私は、年末年始は家族4人で過ごしています。久々に昔の家族アルバムを見ていたら、小さかった娘達がこんなに大きくなったんだなあと改めて感慨深く思ったことです。同時に、多分4人家族で過ごす時間というのもあと数年なんだなあと気づかされたり。

上の娘は14歳です。我が身を振り返っても大学に入った後は、もはやその後、親と一緒に暮らすという生活はありませんでした。そうしたいとも思わなかったし。私は子育ては、基本、18歳で終わりだと思っています。その先は自分で頑張ってもらいたいし、そうできる子に育てたい。

下の娘はまだ9歳の小学校3年生。まだまだ先は長いとはいうものの、子どもの成長には何段階かあって、細かく言えば、小学生低学年と高学年も天と地ほど違います。中学生ともなれば、もはや「ティーン・エイジャー」。「親より友達」の世界が広がり、そして自分のフィールドを作っていく。

「teenage」というのは「thirteen(13歳),fourteen(14歳),fifteen(15歳)・・・nineteen(19歳)」と「-teen」までの6年間。その後は「twenty」。「―teen」とおさらばするのです。「ティーン」は保護養育されるべきこどもではあるものの、「大人になっていく、親には頼れるけど親離れしていく、特別な期間」だと思います。

改めて、我が子達を、ちゃんと自分の人生を自分で切り開いて幸せに生きていけるように、他人様の役にたつような人間になれるように、親として頑張らなければと思ったところです。実は、一緒にいられる時間は限られているのです。そのことに気付かないで普段過ごしています。

年末、まさに終業日に、中2の娘が授業中のソフトボールの試合で金属バットに頭が当たって緊急搬送されました。その連絡を受けたとき、私はある県での講演に向かうために空港に向かっていました。急に中学校から電話があり、「〇〇ちゃんは、バットが頭に当たって倒れました。血が沢山出ていて、救急車を呼んでまっているところです。目は開いてます。」という先生の話を聞いて、インターでおりました。その後のことは思い返すのも恐ろしい。

朝、元気に出ていったのに、もしかしたら、死んでしまうのではないかと思った時のあの気持ちは忘れられません。結局、娘に命の別状はなく、回復も早く、不幸中の幸いとはこのことと思いました。助けて下さった関係者の皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。それにしても、こういうことが起きると、「普通の一日」の貴重さが身に沁みます。

「今を生きる」、「将来を見据える」、「未来を思い描く」、「時間」について人は様々な思いを巡らせます。私自身については、本年は、いろいろなことを試してみる、一年にしたいと思っています。「今」しかできないことも沢山したい。腰を落ち着けて、日本の未来について考え、また、自分自身としても「徳を積みたい」、古い言葉でいえば。そして、日本のこと、世界のことをもっともっと知らねばと焦りにも似た気持ちを覚えます。

危機の時代、歴史の転換期に何をなすべきか。そして、最後の野望として、私は、日本国民の皆様に挑戦してもらいたい。日本は今こそ日本の次の未来を切り開くための挑戦に取り掛からなければなりません。

意外と、日本人という民族はそういうことが本当に必要な時はできると思うのです。歴史を振り返ってもいつもそうだった。という以上の、根拠はないけれど。私達が奮い立つ上では、それで十分ではないでしょうか。

皆様、良いお年を。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


編集部より:このブログは参議院議員、松川るい氏(自由民主党、大阪選挙区)の公式ブログ 2023年1月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は、「松川るいが行く!」をご覧ください。