拝啓岸田総理殿 異次元の少子化対策を考えました。

なんじゃ、まだ検討してんのか

首相会見 少子化対策「大胆に検討進める」

と岸田君はいいました。異次元の中身が

●児童手当など経済支援強化 ●学童保育や病児保育、産後ケアなど全ての子育て家庭への支援 ●仕事と育児を両立する女性の働き方改革の推進

という、どこの先進国でも最低限ラインに満たない程度で

どこが異次元なんじゃい!!!

というもの。しかもまた「検討」!!! 検討、検討で一歩も進まず。

そこでわたしが異次元の少子化とはどういうものか。また異次元の速度で進めるにはなにからやるのがいいのか、ここではっきりと岸田君に教えてあげたいと思います。もちろんエビデンスを添えます。

最優先・・・・それは・・・・

はっきりいいます。

まず自民党右派を粛正すること!!

自民党右派。安倍さん亡き今、高市早苗、杉田水脈、丸川珠代、片山さつきあたりが有名ですが、この方たちの基本は「今が明治時代と錯覚している」ということです。憲法を「家を中心とした社会構造に変えよう」と本気で言う人たちですから、時代錯誤も甚だしい。

また日本会議という理事の半分が宗教関係(カルトっぽいのまであり)という明治時代万歳の集団に洗脳されているわけですよ。

一例ですが・・・夫婦選作成別姓に反対している議員はこんな感じ

この「明治時代に戻れ」運動は田舎の高齢者にも根強いわけですが、経団連も総務省もこれが少子化の最大の問題と結論づけています。

経団連
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか-人口問題委員会

欧米の少子化対策は、(1)一人暮らしが多く、結婚・同棲に経済的メリットがある(2)女性は差別されず、仕事で自己実現を求める(3)恋愛が盛んである(4)子育ては成人まで――の4点を前提としている。そのため、子どもを育てながら働き続ける条件を整えればよく、収入が不安定な男性でも結婚できる。
一方、日本では親と同居の独身者が多く、特に地方で女性差別的な慣習が残る。また、恋愛感情は重視されず、将来にわたり親に子育ての責任がかかる。このため、欧米のような両立支援だけでは効果的な少子化対策にならない。

女性差別的な意識があり、親は子どもの結婚より家名の存続を願うという馬鹿げた封建主義的な考えの高齢者がウヨウヨいるわけです。


4割の爺さん、婆さんが「実家の名前を残すためには結婚が難しくなっても仕方ない」と回答している。こんな家の男子に嫁の来てがいるわけないよね。しかもたいしたことのない家・・・・。

●女性は子どもを産む機械
●男が育児や家事なんてけしからん
●女性は家にいろ
●妻は夫に従え
●家を中心に考えろ
●夫婦選択性別姓などとんでもない

これ全部、少子化対策に逆行するものです

こんな明治時代みたいな感覚の日本では、少子化を止めるどころか婚姻率もどんどん下がっていく。

岸田総理がやるべきは、馬鹿げたバラマキや効果がなかなかでない働き方推進ではなく、真っ先に自民党内の右派に「あんたらが少子化対策を阻害している」と認識させ、考えを改めるように迫り、納得しないのなら粛正する。

それが成功すれば、高齢者に回す金や防衛費より少子化対策を優先する。高齢者を守るためにばら撒かれたコロナの使途不明金12兆円も回収するだろう。

これが異次元の少子化対策であり、腹さえ決めてエビデンスを出して最後は心中するつもりならできる改革だと思う次第です。

 


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年1月5日の記事より転載させていただきました。