タワマン販売開始で再び注目を集める晴海フラッグ

東京都中央区で開発中の晴海フラッグ(HARUMI FLAG)に、地上50階建ての超高層タワー、HARUMI FLAG SKY DUO が建設されることが正式に発表されました(写真は公式サイトから)。

まだ概要しか発表されておらず、細かい間取りや価格等は2023年4月に公表されるということです。

晴海フラッグは低層棟の販売が進んでいますが購入希望者が殺到しており、直近の販売では平均倍率が30.2倍、最も人気が高い部屋では191倍になっています。

そんな中で、これから販売されるタワーマンションにどのような反応があるかに注目しています。

まず、気になるのが販売価格がどの程度になるかです。

既に販売されている晴海フラッグの住戸と比べれば、建設費などが上昇しており、坪単価は上昇すると予想しています。もしそうなると、既に販売された物件の価値が、値上がりしたタワーマンション価格に引っ張られて、上昇することが期待できます。

逆に、価格上昇があまり大きくなければ、割安感からタワーマンション棟の人気が高まり、競争倍率が今まで以上に高くなるでしょう。そうなれば、晴海フラッグ全体が人気物件として、再び注目されることになります。

つまり、タワーマンションの販売は、いずれにしても、既に購入した物件にプラスの影響しかないのです。

販売状況には強い関心を持っていますが、物件自体には正直あまり興味がありません。

以前のブログに書いたように、高層階には様々なリスクが存在します。タワーマンションの高層階に敢えて住むことにあまりメリットを感じないからです。

また、投資用としての価値は、価格と家賃がどの程度になるかによって変わってきます。価格が上昇すれば投資対象としての魅力は低下します。

来年にかけて、東京のマンションの話題は、この晴海フラッグと三田ガーデンヒルズの2つに集中するのは間違えありません。その中でも、手を伸ばせば購入できる晴海フラッグの注目度は、段違いに大きくなるはずです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。