医者はバリウムと便検査を受けないって本当ですか?

内視鏡検査が近づいてきました。

3日前から禁酒と食事制限を行い、検査当日は朝から大量の下剤を飲んで、体内にあるものを強制的に排出させます。その後3時間ほどしてから、お腹を落ち着かせてクリニックに出かけることになります。

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今回の検査は大腸内視鏡だけですが、通常は全身麻酔をしている間に胃カメラも同時にやってもらいます。

30代の頃の会社の健康診断では、胃カメラではなくバリウム、そして大腸内視鏡ではなく便検査をやっていました。

バリウムや便検査は胃カメラや大腸内視鏡に比べれば、事前負荷は小さいです。しかし、その効果には疑問を持っています。

バリウム検査はバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をレントゲンで観察する胃透視検査です。それより、内部にカメラを入れて直接観察する方が圧倒的に異常発見能力が高いと思います。

大腸内視鏡検査も、胃カメラと同様に腸の内部にカメラを入れて観察することができます。また、ポリープが見つかれば、ガン化する前にその場で切除することも可能です。

便検査ではポリープを切除どころか見つけることすらできず、出血のような異常が発見された時は、既に病気が進行しており、手遅れになる可能性があるのではないでしょうか?

バリウムと便検査は大量の検査を短時間で効率よく処理するための簡便法として利用されています。でも、簡単に診察ができても、発見能力が低ければやる意味はあまりありません。

とすれば、少なくとも時間とお金に余裕がある人は、胃カメラと大腸内視鏡検査を受けるのが良いと思います。

医者はバリウムと便検査を受けないと聞いたことがあります。専門家の方の意見を聞いてみたいものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。