「自然な笑顔」は練習しないと作れない

不本意なことですが、初対面の人から「とっつきにくい」とか「怖そう」と思われるようです。

お付き合いが深まって仲良くなると「意外に気さくな方ですね」とか「もっと怖い人かと思いました」と言われることが多いからです。

これは私自身の人見知りの性格が災いしているのかもしれません。よく知らない人に、愛想よく話しかけるのが恥ずかしく、ついクールな対応をしてしまうのです。

しかし、初対面の印象が悪い原因は、そんな私のシャイな性格だけではないようです。

顔筋トレーニングの専門家に指摘されたのは、顔の表情に改善の余地があるという見た目の問題でした。

私の場合、目は相手に安心感を与えている一方、顔の下半分の動きが悪く、口元の動きが不自然。それが初対面の印象を悪くしているというのです。

筋肉が固く動きが悪いので、自分では笑っているつもりでも、相手からは無表情で不機嫌な表情に見えてしまっています。

そこで、表参道のKTY Method で、3つのスマイルを作るトレーニングを受けてみました。私が定期的に通っている「顔筋コーディネイト」の施術が受けられるサロンです。

口元を左右に開く笑顔だけではなく、U字に頬を上げるトレーニング、更にアゴ先を伸ばして作るVスマイルと、3つの表情を繰り返し練習します。

鏡を見ないで、自分の笑顔を思い通りに作るのは簡単ではありません。普段使わない顔筋は意識して動かさないと最初は動かないのです。意識して口周りの動きを繰り返すことで、無意識に表情か変わる。それが当たり前になっていけば、第一印象は少しずつ変わるはずです。

人間は、かなりの部分を相手の見た目によって判断しています。何を話すかよりも、どんな表情で話しているかの方が大切なのです。

話し方を改善する努力より、優先させるべきは顔の表情を改善。トレーニングによって自然な笑顔を作ることによるインパクトは想定以上。これは多くの人がまだ気が付いていない盲点です。

Yagi-Studio/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年2月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。