建設業「2024年問題」と「2025年問題」 建物維持はどうなる?

2023年になったせいか、建設業の「2024年問題」がクローズアップされています。

物流の2024年問題は比較的注目されていますが、こちらは業界以外はあまり注目されていません。

「建設、自動車運転、医師」の業務について時間外労働についての上限規制が適用されます。2024年4月以降の時間外労働の上限(年間)は、以下のようになります。

建設→720時間
自動車→960時間
医師→最大1860時間

建設業界は36協定適用除外だったそうです。でも、36協定って結ばないと40時間以上残業させちゃいけない協定じゃ・・・それが今まで除外されてたってというのがおかしい気もします。

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運輸業界と比べても進んでいるようには見えません

建設業界内での議論は、いつもちぐはぐです。

現場監督の悲痛な声も聞こえてきます。

また、2025年にはベテラン層の大量退職による人手不足が発生する「2025年問題」が起きると予測されています。

【2025年問題】建設業界が直面する深刻な人材難にどう立ち向かうべきか | THE OWNER
慢性的な人手不足や長時間労働など、解決していかなければならないさまざまな課題がある建設業。そこに輪をかけるように、日本が直面している超高齢社会の影響も2025年に顕在化するとされている。本記事では、建設業にも大きな影響がある2025年問題の

間違ってはいないのかもしれませんが、誰にでもできる仕事ではありません(けっこう難易度が高い仕事だという意味です)。

高齢化はほんとうに深刻です。新築はまだしも、メンテナンスや災害などの復旧をしてくれる職人さんは確保できるのでしょうか。

一方、建設業界はなんらかのブレイクスルーを模索していますが、パンがないならお菓子を食べればいいじゃないみたいな話になってきています。「RCがダメなら木造だ」ということらしいです。

正当な対価を払う。たったこれだけができないために巨大な業界と国民の安全が沈みつつあります。