2023年になったせいか、建設業の「2024年問題」がクローズアップされています。
建設業界は2024年4月に適用される残業規制の対応に追われています。時間外労働を月45時間、年360時間以内に収める必要があります。一方で、この「2024年問題」を商機と捉え、建設プロジェクト管理のデジタル化サービスなどで攻勢を強めている企業があります。https://t.co/gDYD64TfCO
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) January 20, 2023
物流の2024年問題は比較的注目されていますが、こちらは業界以外はあまり注目されていません。
【新着記事】アゴラ編集部:ネット通販が気軽に使えなくなるかもしれない「2024年問題」ってなに? https://t.co/DGMkIsYbur pic.twitter.com/xyhy9kbbzP
— アゴラ (@agora_japan) January 22, 2023
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「建設、自動車運転、医師」の業務について時間外労働についての上限規制が適用されます。2024年4月以降の時間外労働の上限(年間)は、以下のようになります。
建設→720時間
自動車→960時間
医師→最大1860時間
建設、物流、医療の2024年問題。
時間外労働の上限規制の適用が猶予されている「建設、自動車運転、医師」の業務について、2024年4月から上限規制が適用されることに伴い生じる諸問題をいう。
2024年4月以降の時間外労働の上限(年間)
建設→720時間
自動車→960時間
医師→最大1860時間 pic.twitter.com/GsReV0FQSD— 時間の達人 社労士試験/金沢博憲/社労士24/資格の大原 (@Sharoushi24) January 28, 2023
建設業界は36協定適用除外だったそうです。でも、36協定って結ばないと40時間以上残業させちゃいけない協定じゃ・・・それが今まで除外されてたってというのがおかしい気もします。
運輸業界と比べても進んでいるようには見えません。
建設業の2024年問題に、本質的な改善ができているゼネコンはいるのかな。社外にはDX化と説明しつつ、社内的には「生産性を上げろ」と意識改革だけに声を上げ、残業の多い社員を叩いているだけな気がする。本質的な制度が変わらないから、結果的に現場側は勤務時間の改ざんをするしかないのでは・・
— しいさん (@ssss55882877) January 21, 2023
建設業界内での議論は、いつもちぐはぐです。
建設業の2024年問題(残業規制)の解決策として取り上げられるのが、労務管理システムとか、タブレット導入とか、遠隔監視システムとか、建設DX・ロボット、ARゴーグルとか。わかる、わかるんだけど…そもそも工期・コストを適正に取るって議論がされないのは何でなんでしょうか?
— よこてん|施工管理の「横わたり転職」の教科書 (@yoko_tenshoku) February 10, 2023
現場監督の悲痛な声も聞こえてきます。
公共工事なんてどうせ年度末ありきの工期設定。契約が遅くなって着工が遅れても、工事内容に変更が出ても年度内工期より延びることはないですからねー。民間だって早くオープンして稼働させたい、早く住み始めたいと施主の都合優先で改善の余地無し。
— リノベ監督@R5.1級エクステリアプランナー受験 (@yoh7959) February 10, 2023
また、2025年にはベテラン層の大量退職による人手不足が発生する「2025年問題」が起きると予測されています。
間違ってはいないのかもしれませんが、誰にでもできる仕事ではありません(けっこう難易度が高い仕事だという意味です)。
若い方にお勧めの職業は、建設業の職人です。学歴不問で手に職をつければ相当稼げます。平均的な大卒ホワイトカラーよりも。そして職人の高齢化と成り手不足により仕事は沢山あり引く手あまたの存在になれますよ。
— 藤原正明@大和財託 不動産×建設会社(デベコン)の社長 (@fujiwaramasaaki) October 3, 2022
高齢化はほんとうに深刻です。新築はまだしも、メンテナンスや災害などの復旧をしてくれる職人さんは確保できるのでしょうか。
建設投資は伸びていますが、建設業就業者は減り、そして高齢化が進んでいます
21年度時点で既に「6人に1人が65歳以上」で、職人不足は正確には「現役世代不足」です
南海トラフのリスクもある中、業界全体で対策が必要です#建設業 #職人不足 #人手不足 #高齢化 pic.twitter.com/3McfCcYvth— 髙木健次@建設DXのクラフトバンク総研 所長 (@TKG_CraftBank) January 12, 2023
一方、建設業界はなんらかのブレイクスルーを模索していますが、パンがないならお菓子を食べればいいじゃないみたいな話になってきています。「RCがダメなら木造だ」ということらしいです。
大林組が高さ44メートルの木造高層ビルを横浜で建設中。温暖化ガス排出量は鉄筋コンクリート造の4分の1に抑えられるといいます。耐火・防水に加えて職人不足にも対応する工事現場を取材しました。https://t.co/G4jO9eNfVF
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 30, 2021
正当な対価を払う。たったこれだけができないために巨大な業界と国民の安全が沈みつつあります。