賃上げに伴って、配偶者控除が外れてしまうことを懸念して勤務時間を減らす動きがあることから、「年収の壁」が改めて注目されています。
年収の壁とは? パートで「働き損」、人手不足招く
■年収130万円超で手取り15万円減の試算も
■壁は103万円・106万円・130万円など
■超えないように就労調整、「誤解」もあるhttps://t.co/rW4WcBUvke— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) February 11, 2023
制度として既にボロボロの社会保障を考え直す為に、アゴラでも以前より大きな問題として取り上げていました。
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しれっとコメンテーターに戻っていたモーニングショー玉川徹氏も、仕事をしていない女性は「わざわざ働かないでいる」と発言し、この議論がヒートアップしていることがわかります。
玉川徹番組復帰作戦は、どこぞの国と同じ、サラミ戦術。
月1回出演、週1回出演、週2回出演、ほぼ毎日出演。もう最近は、着席して、しれっとコメンテーターやってるからねこの人。 pic.twitter.com/Zic23J8bSl
— Mi2 (@mi2_yes) February 8, 2023
賃上げされたら困る人がいるのって、たしかにおかしいですね。
なんで払いたくないの?と素朴な疑問を呈する人もいます。
なんで、既婚女性って「扶養の範囲で」ってのにそんなこだわるの?!
なんで、そんなに税金や社会保険を支払いたくないの?
それ夫が命じてるの? 誰のせいなの?
本人の意思でそう希望している、以外に理由が思いつかないんだけど、この男女共同参画時代に、そんなわけないよね?誰か教えて!!— 田端@ツイッター成長請負人 (@tabbata) February 5, 2023
「それ、選んでやってるわけですよね。働こうとすれば働ける人もいるのに、わざわざ働かないでいるわけでしょ。そこに対して、『手当もらえない』って(笑)。じゃぁ僕ずっともらってないですよ」と、独身者の玉川氏は持論を展開しました。
全部男が勝手に決めてたんだよという反論があります。
ただし、男性でも制度を使えます。
配偶者控除も3号被保険者も男性だって使えますよ。男女平等でジェンダーレスな制度です。そんな男を許す女性がほぼいないだけです。
私はここら辺、全部なくせば良いだけだと思うけど。そしたら主婦が大ブーイングするんじゃないですかね。女性同士でよく話しといてくださいな https://t.co/C8JsjNfXoI
— 田端@ツイッター成長請負人 (@tabbata) February 18, 2023
玉川氏は、世帯収入をあげたければ「妻がいっぱい働けばいい」と主張しています。
『モーニングショー』玉川徹氏、「専業主婦はわざわざ働かない」発言に視聴者から批判殺到 「働きたくても働けないのに」「ひどい暴言」 https://t.co/dTkLinU4OK
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) February 17, 2023
ただし、女性の中でも立場は分かれているようです。
現役世代向けの優遇策が続々と終了してきたことを指摘する人もいます。しかし、楽天の決算発表みたいなグラフですね。
2000年代にはボーナスの社会保険料アップ、配偶者特別控除の一部廃止、定率減税の廃止、子供の扶養控除の廃止など現役世代向けの優遇策が続々と終了。
500万年収世帯手取りは2012年からの10年でも減少。 pic.twitter.com/c1crxBGG41
— 木下斉/ Hitoshi Kinoshita (@shoutengai) February 15, 2023
また、税制が複雑になり過ぎていることを懸念する声も上がっています。
配偶者控除などの各種政策減税は廃止し、所得税率・社会保険料の本体の一律減税が望ましい。
制度は複雑になると、
本来は何の意味もない余計なことを考える必要が生まれるし、それを本来趣旨とズレた悪用することも可能となる。
税率をシンプルにすれば、人々が生産的なことに頭を使える。
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) February 6, 2023
もう婚姻制度などなくしてしまえという斬新な意見もあります。たしかに、いろいろな問題が解決しそうです。
一つの考え方としては、もう婚姻制度などなくしてしまって配偶者控除等は一切廃止し、すべて個人として扱い(婚姻同居は私的行為)、子供養育手当のみ公的補助の対象とするという方法もある。個人的にはその方がすっきりする感はある。
— 中嶋 哲史 (@J_J_Kant) February 5, 2023
第3号被保険者として最適化してしまった人生の軌道修正はなかなか難しいのかもしれません。