バングラデシュの不動産視察に来ています。首都ダッカには、既にたくさんの日本人投資家が資金を投入しています。
日本人投資家の中には、スタートアップ業界の関係者も多く、彼らはバングラデシュには「お金が落ちている」と口を揃えます。
バングラデシュは、国の成長で見ると、日本の高度経済成長期のような段階です。経済成長率は高く、投資機会は豊富に存在します。
当時の日本と同様、不動産の価格も上昇が続いており、現地のパートナーを間違えなければ、投資の成功の可能性は高いといえます。
ジャパンブランドは現地では絶対の信頼があり、技術的な優位も今なら存在します。
かつて孫正義氏が、インターネット先進国アメリカのヤフーを日本に持ち込み大成功しました。「タイムマシン経営」と呼ばれる国家間の発展段階の歪みから収益を得る一種のアービトラージ(裁定)取引です。日本とバングラデシュの間でも同じ手法が応用できるのです。
バングラデシュで不動産投資をするのは、例えて言えば、日経平均が上昇している中で、個別銘柄投資をするようなものです。
対照的に現在の日本で不動産投資をするのは、日経平均が下がっている中で、個別銘柄投資をするようなものと言えるでしょう。
アメリカの署名投資家ウォーレンバフェット氏は、もし10年売ることができないことがあっても、保有したいと思う株式に投資すべきと言っています。
もし、東京の銀座の不動産と、ダッカの銀座と呼ばれるグルシャンの不動産。これから10年間保有するなら、果たしてどちらを選ぶでしょうか?
結論は明らかなような気がします。
可能性に満ちたバングラデシュですが、中には怪しい投資話もあります。そのような案件に関わって、投資が思ったようにうまくいっていない人もいます。
やはり、投資においては誰と付き合うかが極めて大切です。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年3月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。