ティエリー・マルクスの新レストラン「オノー」。金曜日のオープニングを前に、この1週間ほど、テストで友人知人に食べてもらっているとのことで、誘ってくれた。
名門「ラ・マレ」だった場所。「ラ・マレ」は絶頂期に間に合わず、初めてパリに住んだ時に1度来たのをかろうじて覚えてる程度。
すぐ先に「サル・プレイエル」、お向かいにランクスさんがいつもいた「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」と日本人駐在員御用達だった惣菜店「おかめ」があったので、なじみのエリアだった。当時、デュプレックスとシャルル・ミシェルの間に住んでたので、行きやすかったな。その後、反対側横に「マリアージュ・フレール」もできて、吹き抜けが気持ちいい地下のサロンが好きでよくブランチに来てた。駅前のお花屋さんも立ち寄ったね。
テルヌの駅の出口も出た後の足の向きも、なじみきった界隈だけにものすごくスムーズ。体になじんた記憶ってすごいね。
11月、工事中に見に来ていたレストラン。あの時は絶賛工事で埃まみれ&ティエリの犬たちがまとわりついてきて、ひゃ~だったのが、今はすっかり、美しきレストラン空間。
長年来の友人でもあるコラボレーターたちと共同出資し、地球環境や持続性、料理技術の継承にとことんこだわったているそう。話を聞いていると、じ~ん。2000年初め、ティエリの名声が「コーディアン・バージュ」で高まり始めた頃からずっと、ティエリが大好きだし彼のエスプリにしみじみ惚れてきている。手がけるプロジェクトは多くとも、遂に手に入れた自身のレストランで、彼の理想が解き放たれるのでしょうね。
テスト中なので、料理はまだ「シュール・ムジュール」の名作アレンジが多いけど、もちろんとてもおいしい。
プレ・デセールが絶品、レモンタルトのサブレも素晴らしい。聞けば、シェフパティシエは、パパ・パコの厨房にいたそう。
きゃ~、仲良くしてください~!世界で一番惚れている「ランブロワジー」のタルトオショコラ、いつかここで、こっそり作ってちょうだいな♪
素晴らしいお店のオープンおめでとう、ティエリ、ラファエル、マティルド、ジョゼ、チームのみなさん♪
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。