クリスチャン・マークレー展@ポンピドゥーセンター(パリ4区)

今夜は、ボブールそばで予定があるので、国立近代美術館に寄って”クリスチャン・マークレー展”見よう。

ちょうど夕焼け。立春以降、日がぐんぐん伸びている。夕焼けはきれいなのに、ボブールのチューブテラスが汚いったら・・。ここからパリを眺めるたびに、掃除すればいいのにって思う。せっかくパリ一望できるのにね。

現代アートや音楽シーンに限りなく無知なので、マークレーの名前すら聞いたことあるようなないような。。

無知のまま見た展覧会、キュレーション含めてとっても面白い。

さらっと見る予定だったのに、まず入って最初の作品に釘付け。クラシック音楽好きには面白すぎる、タイトルとそれに呼応した作品(笑)。このコラージュに登場するマエストロたちは本当にタイトル通りだったのかしら?言われてみると、温厚と称されていたB巨匠やA巨匠は、このコラージュに入ってない。ここでたっぷり10分足止め。

ターンテーブルのパフォーマーだったのね、音楽を可視化して視覚で楽しませるアーティストだったのね、漫画によく登場する擬音もアートにしたのね、など、現存する現代ミュージックアート巨匠が考える音楽のあり方を楽しむ。

改めて、レコードジャケットってアートだなぁ、としみじみ。CDのサイズじゃアート表現に小さすぎる。ジャケットコラージュ作品もいいし、マークレーがジャケットに彩色した作品群も素敵。

”もしも一つもらえるなら”は、自体。一番気に入ったのは、”Investigations”という作品なのだけれど、場所取るし、そもそも音を出して初めて完成形なので諦める。この作品、発想とってもアーティスティックだしパズル的な楽しさもあるし、最終的にパフォーミングアートなのも素敵。聴いてみたいな♪

大好きなブティックチラ見し(ブレーメンの音楽隊、かわいい)、近代美術館出る頃には空の色、とっても鮮やか。

お腹も程よく空いたし、アラン・ジャムの新店「ファーヌ」においしいマヌーシュ(レバノンのピザ)食べにいこう♪


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。